国内 2021.10.18

日大31-0大東大。完成度の高いモールが威力発揮。日大が雨中戦を制して開幕3連勝

[ 多羅正崇 ]
日大31-0大東大。完成度の高いモールが威力発揮。日大が雨中戦を制して開幕3連勝
日大のモールから抜け出るNO8シオネ・ハラシリ(撮影:松本かおり)

 

大東大主将のHO酒木凜平(撮影:松本かおり)

 精度の高いモールで主導権を握った。

 10月17日に日本大学稲城グラウンドでおこなわれた関東大学リーグ戦1部の日大vs大東大は、日大がラインアウトモールなどを起点に5トライを奪い、31-0の完封劇で開幕3連勝を飾った。

 前半はしびれるディフェンス勝負。

 雨の中で風下に立った大東大だが、FL吉瀬航太、CTB戸野部謙ら好タックラーが堅陣を敷いて日大を跳ね返す。しかし日大はモールに光明。前半15分に力強いドライブを続けて先制トライを奪った。

 日大の7点リードで折り返した後半は雨が弱まり、積極的にボールを動かした日大は後半17分に2トライ目。さらに後半22、33分にはモールを起点として2トライを加え、同42分のナサニエル・トゥポウのチーム5トライ目で締めた。

 大東大は得点機に取りきれず、悔しい完封負け。試合後、5トライ中4トライをスコアした日大HO井上風雅が3戦連続でプレイヤーオブザマッチに輝いた。

日大がフィニッシュブローとして自信を深めるモール。ボールを守り、反則をせずに取り切る技術が高い(撮影:松本かおり)
【筆者プロフィール】多羅正崇(  )
1980年生まれ。神奈川県出身。法政二高、法政大学でラグビー部に所属。大学卒業後にテレビ・ラジオの放送作家としてバラエティ番組の制作に携わる。現在はスポーツジャーナリストとして主にラグビー記事・コラムを『ラグビーマガジン』『JSPORTS』「Number』等に寄稿。エッセイストとしても活動し、ラグビー漫画『インビンシブル』(講談社)の単行本巻末コラムを担当した。

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