同志社大がBKで勝負!前半こそ立命館大のディフェンスに苦しむも、6トライ快勝。
「負けた次の試合が大事になる」
「落ち込んだり、悔やんでも勝ちが来るわけではない。しっかり切り替えて、やるべきことをやろう」
同志社大は近大に敗れた前節が大きな刺激となっているようだ。
10月17日、皇子山総合運動公園陸上競技場で、関西大学Aリーグの2試合がおこなわれた。同志社大は第2試合で立命館大と対戦。前半こそ7-7の同点で折り返すも、後半に一気に5トライを奪って42-14で快勝した。
この日の同志社大は近大戦でBKにボールを回せなかった反省を踏まえ、意識的にBKで勝負を仕掛けた。それでも前半は立命館大の執拗なディフェンスに苦しむ。
WTB和田悠一郎の突破から10分に挙げたSO嘉納一千の1トライに終わり、直後に返されたモールのトライで前半を7-7の同点で折り返した。
ただ伊藤紀晶監督は「チャレンジした中でのミスだったので、修正できればいけると思っていた」と冷静だった。「後半はそれをしっかり出してくれた」。
同志社大のBKには学生屈指のウィンガー、和田悠一郎がいる。
前半のアシストに続き、後半開始早々もこの人がチャンスメイク。2分、FL小島雅登のラインブレイクから展開、和田が絶妙なポジショニングとランコースで相手を抜き去り、LO南光希につなげた。
和田は1トライ返された後の25分にも、今度は2人を交わして自らトライを決めている。
「前半は近大戦のようにミスで自分たちのラグビーができなかった。ただタイトなゲームな中で、後半の入りで修正するということはやってきたつもりだったので、後半に自分たちのラグビーができて勝てたのは大きい」と南共同主将は振り返った。
立命館大は前節の京産大戦に続き、後半にスコアを離される結果となった。CTB木田晴斗主将は「試合前から後半の最初の20分、前半でできたことをやり切ろうと話していたが、やはり力不足。流れを断ち切ることができなかった」と悔やんだ。
皇子山の1試合目では京産大が近大を破るなど、関西リーグの上位争いは混戦を極める。今季から導入の勝ち点制も重要な要素となってきそうだ。
同志社大も勝ち点は意識していて、南主将は「立命館大戦でも勝ってしっかり4トライを取るところまで徹底しようと話していた。一戦一戦集中していきますが、関西優勝に向けてやるべきことはやっていきたい」。
関西リーグは①勝敗に関係なく4トライを挙げたチームと②7点差以内で負けたチームに勝ち点1が追加される。試合の入りや終盤の戦い方に影響を及ぼしそうだ。