日本代表新主将にラブスカフニ。中村亮土副将と先頭に立つ
新主将はFLピーター・(ラピース・)ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)。副将にはCTB中村亮土(東京サンゴリアス )が就いた。
10月2日、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(以下、HC)がオンライン会見で明かした。
日本代表は9月29日から宮崎で合宿をおこなっている。10月2日午前の練習は報道陣にも公開された。
ジョセフHCは、2人のリーダー選出理由について、「5年間(日本代表を)コーチしてきて、彼らがどういうリーダーシップ、スキルを持っているか知っている」と話した。
「ラピースはナチュラルリーダー。日本語も理解している。亮土は安定感がある。バランスもいい」とした。
前主将のリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)についてジョセフHCは、「ワールドカップも3度経験し、責任感の強い選手。(主将という立場から解放して)ラグビーにフォーカスできる環境を作ることが、本人にもチームにもいい影響を与える」と話した。
ワールドクラスの力を取り戻す未来をにらんでの判断だ。
重責を担うことになったラブスカフニは、「本当に名誉で光栄な気持ちです。このチームは特別なチームです。 私とここにいる仲間たちの心の中は、桜のジャージーを着て自分たちのベストを出し、日本を代表することに向け、熱い気持ちでいっぱいです」とコメントを出し、続けた。
「私たちの行動から、チームのビジョンや価値を皆様にお見せできればと思います。また家族や友人、最終的には日本の皆様に誇りに思っていただけるように頑張りたいと思います。私たちはこれからの試合、挑戦に向けてとても興奮していますし、楽しみな気持ちでいっぱいです」
ジョセフHCはオーストラリア、アイルランド、ポルトガル、スコットランドと続く今秋のテストマッチシリーズへ向け、前回の欧州ツアーで出た課題を克服したいと話した。
6月、7月のツアーでは、好パフォーマンスを出せても勝利を手にできなかった。
「ボールを持つといい部分を出せるし、いいスキルも持っている。しかし、ブレイクダウンなどでプレーをしすぎて(勢い余って)ペナルティを取られて自陣に入られた。規律を守って22メートル(ライン内)に入れないことが大事」
自分たちの武器であるフィットネス、スピードを使いながらゲームをコントロールするバランス感覚を追い求める。
ハードワークを重ね、ワンチームへと結束を固めていくブレイブブロッサムズ。それだけに、今回もケガ人が出た。
この日はLOヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)がアキレス腱断裂で合宿から離脱すると発表された。
同選手は母国・南アフリカで手術を受ける予定になっている。