国内 2025.09.10

【2025年度戦力分析・近畿大学】サイズのあるFWで勝負。

[ 編集部 ]
【2025年度戦力分析・近畿大学】サイズのあるFWで勝負。
SH渡邊晴斗(撮影:早浪章弘)

[近畿大学(昨季大学選手権ベスト8/関西大学Aリーグ 3位)]

 近大は昨季、22年ぶりに歴代最高成績タイの全国8強入りを果たした。下級生時から主力だった4年生が卒業した分、今季の戦力ダウンは否めないが、「FWのサイズは去年よりも大きい。重たいFWで勝負したい」と神本健司監督は言う。

 セットプレーには多くの時間を割いてきた。LOはU23日本代表で197センチの能勢涼太郎(4年)に、188センチの時光未來(2年)と高さがある。空中戦を優位に進め、昨季の課題でもあった敵陣ゴール前でのモールでトライを取り切りたい。

 スクラムは、1番こそU23代表の弓部智希(4年)や浦出睦己(3年)、村田元気(2年)と層は厚いが、稲場巧(現・静岡BR)が4年間背負った3番が課題だ。大下貴志(4年)、柴田佳祐(2年)らの成長にかかっている。

 セットプレーと並んでチームの基盤を成すディフェンスでは、今季先発機会を増やすFL澤村類(3年)が高いワークレートで動き回り、WTB松山拓斗(3年)は献身性で貢献する。

 アタックではSH渡邊晴斗(3年)、CTB西柊太郎(3年)でラインをコントロールし、飛び道具のFB太田啓嵩(2年)を走らせたい。

 関西春季トーナメントでは同志社大、関西大を破り、昨秋と同じ3位に食い込んだ。練習試合では関西学大にも勝っている。

(文:明石尚之)

※ラグビーマガジン10月号(8月25日発売)の「大学ラグビー主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月17日 vs青山学院大○54-24
8月20日 vs日本大○38-19
8月23日 vs専修大○80-7

PICK UP