フランス最終戦でスコットランドに敗れ逆転優勝ならず ウェールズが2年ぶりに欧州制覇
シックスネーションズで逆転優勝を狙ったフランス代表だが、2021年大会のラストゲームでスコットランド代表に23ー27で敗れ、11年ぶりの欧州制覇はならなかった。
優勝したのは、4勝1敗(勝点20)で先に戦いを終えていたウェールズ代表。ウェールズは前週の最終節でフランスに逆転負けを喫しグランドスラム(全勝優勝)は逃したものの、昨年10試合でわずか3勝に終わった大不振からチームを立て直し、2年ぶりの王座奪還となった。
他の4チームが全日程を終えていたなか、新型コロナウイルスの影響で延期となったフランス対スコットランド戦は、パリ郊外(サンドニ)のスタッド・ド・フランスで現地時間3月26日におこなわれた。
フランスが逆転優勝するには、4トライ以上挙げてボーナスポイントを獲得し、21点以上差をつけて勝つことが条件だった。
前半は両チームとも1トライずつ挙げ、13ー10、フランスのリードで折り返した。
ハーフタイム前にスコットランドにイエローカードが出て、数的有利だったフランスが後半最初に加点する。45分(後半5分)、CTBヴィリミ・ヴァカタワからオフロードパスをもらったWTBダミアン・プノーがキック&チェイスで自らインゴールに押さえた。
対するスコットランドは、ペナルティゴールで5点差に詰めたあと、60分にゲームをひっくり返す。敵陣深くでのラインアウト後、いったんボールを失ったが、こぼれ球を手にしたHOデイヴィッド・チェリーがインゴールに突っ込み、トライ。SOフィン・ラッセルのコンバージョンも決まり逆転した。
65分にフランスがチーム3トライ目を挙げ、再びリードを奪ったものの、執念で勝利を手にしたのはスコットランドだった。
3点ビハインドのスコットランドは、80分を過ぎてからのラストアタックで20フェイズを重ね、WTBドゥアン・ファンデルメルヴァが逆転トライを決めて劇的な幕切れ。
スコットランドがフランスの地でレ・ブルー(フランス代表)を倒したのは、ファイブネーションズ時代の1999年に優勝して以来、22年ぶりとなった。
シックスネーションズ2021はこれで全日程終了。最終順位は、1位:ウェールズ(4勝1敗・勝点20)、2位:フランス(3勝2敗・勝点16)、アイルランドとスコットランドは3勝2敗(勝点15)で並んだが、得失点差でアイルランドが3位となっている。前年王者のイングランドは2勝3敗(勝点10)で5位。イタリアは6大会連続で全敗・最下位に終わった。
Well done, Wales – you've done it! 🥳🏴#GuinnessSixNations #FRAvSCO pic.twitter.com/OvnvKvxePv
— Guinness Six Nations (@SixNationsRugby) March 26, 2021