国内 2021.02.03

ディアンズ ワーナー、東芝への決断(2)仲間と、花園へ。高校部活が育んだ大器

[ 編集部 ]
ディアンズ ワーナー、東芝への決断(2)仲間と、花園へ。高校部活が育んだ大器
チームメートと流経大柏高校内で。中央がワーナー。201センチ、116キロのサイズ(撮影:斎藤豊)

 2月1日、東芝ブレイブルーパスから発表された新加入選手7人の中に、一人高校生の名前があった。

 ディアンズ ワーナー。2㍍を超え伸びる身長に、バスケットも大好きという器用さ。ニュージーランド(NZ)出身の18歳の進路は、ラグビー関係者の密かな注目の的だった(東芝の登録名はワーナー・ディアンズ)。

◆中学3年時、全国ジュニア大会に千葉県代表として出場したワーナー。体重はこの3年間で30キロ以上積み上げた

 日本に来たのは中学2年の時。父の仕事(NECのコーチ)の都合で移住し、あびこラグビースクールでプレーした。中学からの所属歴を持つ選手は大学、トップリーグでは日本選手扱い、つまり日本国籍を持つ選手と同じプレー資格を認められる。居住5年を満たし日本代表選出の条件もクリアされる。

 元々は、オールブラックス(NZ代表)になるのが夢と言っていた少年が、この冬、ジャパン(日本代表の愛称)が目標と口にするようになった。その理由は、自分の選手としての成長にプライオリティーを置いたから。進路決定の時期に、東芝の指導陣、所属選手で日本代表主将のリーチ マイケルとの出会いを果たしたから。そして何よりもベースにあるのは、高校の仲間と培った友情、その大事な時を過ごした日本への愛着だった。

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