コラム 2019.11.01

【コラム】今後とも何卒

[ 成見宏樹 ]
【コラム】今後とも何卒
松島幸太朗/高校3年時のラグビーマガジンの寸評=人々のパワーが凝縮する大会で最大のインパクトを放った存在。頭抜けたスピード。こぼれ球への機敏な反応。倒れない強さ。戦況を踏まえたカウンターの判断(撮影:BBM)

 日本代表がもしアイルランドに勝ったら。もしスコットランドに勝って史上初の8強入りを遂げたら。まさかまさか南アフリカも勝ってさらに1週間、この熱狂が続いたら。

 ネットやテレビ、新聞などの各メディアは、事態が起きたときに即時に出せるコンテンツを前もって用意しておかねばならない。

 日本は特に、大会中に直接選手たちから取れる素材は限られていたので、「ネタ」は企画色をつけて過去のコンテンツに素材を求めるケースが多かった。専門誌あてに「◎◎選手の、高校時代の写真はありませんか」といった問い合わせを、大会期間中にたくさんいただいた(ありがとうございます)

 本を作りながら過去の写真探しをする時間がずいぶん増えた。その過程で驚いたことがあった。トップ8入りを支えたもの。それ以上を目指すために必要なもの。

 驚いたのは、ある大会の日本代表の多さだ。

 松島幸太朗選手の桐蔭学園時代の写真を探していて、当時のラグビーマガジンを開いたら、花園(全国高校大会)第90回大会のベスト選手を集めた企画が出てきた。2011年3月号だ。

ここから6名! 2019に

 3年生も1年生もいるのだが、この年の出場選手から、なんと6人が、2019年大会の日本代表に名を連ねている。ポジション順で紹介すると、

PICK UP