【ラグリパWest】ここのラーメン、おいしいで。 ラーメンと餃子 慶(きょん)
おいしいやないかーい。ここのラーメン。
KAZ田村のFacebookなら「うまい、うまい」とかぶせとるな。
「ありがとうございます」
大将=オーナーシェフの金慶勲(きむ・きょんふん)はんは目じりを下げまっせ。
「この店で一番自信のあるものをもらおうか」
グルメマンガのセリフをパクった。
出てきたんが「慶ラーメン」。読みは「きょん」。大将の愛称で店名にもなっている。
白い豚骨(とんこつ)スープに醤油でパンチを加える。絶妙の塩加減。うまみの微小脂も浮いている。中年メタボのおっさんでも森永マミー並みにごくごく飲めるで。
「僕があんまりこってり系は苦手なんで」
大将は笑いながら説明する。
1日がかりで作ったスープに、具はチャーシュー、青葱、もやし、半熟煮卵に海苔まで。麺は安定の黄色中太やな。
チャーシューも豚バラのかたまりを醤油やみりん、薬味でじっくり煮込んである。ジューシーで適度な甘味が口いっぱいに広がる。
値段は680円(税込み)。大盛り、ミニは100円の増減や。安いんとちゃうのん。
ラーメンは4種類。慶、ちゃんぽん、みそ、中華(しょうゆ)。みその具はキャベツなどの野菜炒めに揚げ餃子をプラスしている。
「みそとチャーシューは濃い味同士なので、一緒にはしません」
テクニシャンやなあ。
お店「ラーメンと餃子 慶」はアマと呼ばれる兵庫の尼崎にある。JR立花駅から歩いて1分。改札を出て右の北口へ。壁に当たったらすぐ左。秘密基地のような通路を歩き、突き当りの階段を下りたら、左手にある。
雨に濡れへんのもよろしいなあ。
かまえは地味やねん。木で作ってあるけど、「迷彩にしてます?」って感じ。グレーちっくな街に溶け込んでいるで。
「始めて7年目に入りましたけど、今でもこんな店があったんや、って言われます」
店内はカウンター7席のみ。
「まあ、僕は独身なんで、自分が食っていけたらええかなあって思ってます」
店の営業開始は午後7時やねんけど、実は正午から2時間、カレーランチをやってんねん。若い衆に店を貸したげてる。
「25歳くらいの子の応援をしてるんです」
もちろんラーメンも注文可能やで。