あと2勝。サクラセブンズ、コアチーム昇格大会準々決勝で快勝。
決戦の日。ピッチは強い日差しに照らされている。
4月5日の香港は暑い。その中で桜のジャージーが、まず、地元・香港代表に27-7と完勝した。
前日から始まったコアチーム昇格大会。12チーム参加の同大会で優勝すればHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2019-2020にフル参戦できる。
初日のプール戦で3戦全勝、参加チーム中トップとなった女子セブンズ日本代表は、ノックアウトステージ初戦の香港に勝ち、頂点まであと2勝となった。
ただ、プール戦で課題だった立ち上がりの不安定さは、この試合でも顔を出した。
キックオフレシーブで始まったこの試合。ノックオンオフサイドが相手に攻撃機会を与えてしまう。
しばらくの間、劣勢に回った。
そんな流れを、相手が見せた僅かなスキにつけ込んで断ち切った。
3分過ぎの先制トライは、香港のタッチキックが外に出なかったところから始まった。ボールを受け、自陣からアタック。PKをもらうと速攻を仕掛け、最後は堤ほの花がスピードで振り切った。
堤はその2分後にもトライを決め、チームは前半だけで3トライを奪い15-0。後半にも2トライを追加した。
稲田ヘッドコーチは立ち上がりの乱れについては言及も、前に出るだけで終わらず、しっかりとコンタクトするようになった守り、圧力をかけたセットプレーについて評価した。
特に、何度もターンオーバーしたスクラム、大黒田裕芽、小笹知美のコンビでマイボール確保を操り返したキックオフはチームに勢いをもたらした。
細部にこだわる準備を重ねてきた成果だ。
準決勝の相手はスコットランド。稲田HCは、「この暑さの中では、相手の方が疲れるスピードははやい。マイボールをキープし、クイックで攻めたい」と勝利へのイメージを頭に描く。
キックオフは14時11分だ(現地時間)。