花園で熱戦開始！　第98回全国高校ラグビー大会開幕

　第98回全国高校ラグビー大会が大阪府東大阪市にある“聖地”花園ラグビー場で12月27日に開幕した。各地の予選を勝ち抜いた51校が参加し、1月7日まで熱戦が繰り広げられる。

　選手宣誓は山口県代表・大津緑洋高校の末次遥人キャプテンがおこない、「ラグビーを愛し、ラグビーによって育てられた私たちは、この新たな聖地、花園ラグビー場において、世界中の方々に感動を届けます。品位、情熱、結束、規律、尊重。ラグビー憲章に掲げてある五つの言葉を胸に刻み、この地でつくられた数多くのドラマと伝統を継承しながら、愛と勇気をもってプレーします。苦しい時に励まし合った仲間たち、地方予選でともに戦ってくれた他校の選手たち、力強くサポートしてくださった地域の方々、支えてくださったすべての方への感謝を胸に、一丸となってトライを目指し、全国のラガーマンとの友情のスクラムを組むことで、最高の舞台でラグビーができる喜びを、世界中に配信することを誓います」と、宣誓した。

　開会式のあと、第1グラウンドではU18花園女子15人制がおこなわれ、西軍が12－10で東軍に勝利。
　開始早々、東軍のFB松田凜日（國學院栃木高校／栃木ストロベリーズ／Brave Louve）が突破してWTB増田結（我孫子高校／千葉ペガサスラグビークラブ）の先制トライを演出したが、西軍は15分、FWの連続突進で同点に追いついた。
　後半12分、東軍がゴール前のスクラムからの攻撃で右に展開し、WTB田島玲（名古屋市立西陵高校／OSAKA RYOKURYO FEMALE WARRIORS）が勝ち越しトライを挙げる。しかし西軍は試合終了間際、敵陣深くのPKからFWの力強い前進でゴールに迫り、最後はNO8鈴木侑晏（石見智翠館高校）が仲間の後押しを受けてインゴールにグラウンディング。そして、CTB新野由里菜（大村工業高校／長崎レディース）がコンバージョンキックを決め、逆転勝利となった。