国内 2018.12.27

充実の1年目。宗像サニックス・森林啓斗は母校・徳島城東高校を勇気づける。

[ 編集部 ]
充実の1年目。宗像サニックス・森林啓斗は母校・徳島城東高校を勇気づける。
コンタクトプレーの強さを見せる森林啓斗。(撮影/上野弘明)

 こんなにやれるとは思っていなかった。
 年明けにカップ戦がまだ残っているものの、順位決定戦、入替戦まで終わり、ひと段落のトップリーグ。12月23日におこなわれた栗田工業との入替戦に75-0と圧倒した宗像サニックスのCTB森林啓斗(もりばやし・けいと)は、ルーキーイヤーを振り返って冒頭のような言葉を口にした。

 大阪体育大学からチームに加わって1年目。リーグ戦、カップ戦、順位決定戦、入替戦の全14試合中12試合に出場し、10試合に先発。多くの試合をCTBでプレーした。
 大学3年時、4年時と、チームは関西大学Bリーグが戦いの舞台だった。卒業後、どうしてもトップリーグでプレーしたかった森林にとっては不都合な状況。各チームのスカウトに見てもらえる機会がなかった。

 思いは断ち切れなかった。大学で5年目を過ごすことにした。
 チャンスが訪れる日を待ち、宗像サニックスの練習に参加する。トライアウトを経て入団に至る。
 武器になったのは、大学時代から人一倍熱心に取り組んできたウエートトレーニングで得た強い体躯だ。
「タックルが得意。そこで勝負したい」
 ルーキーイヤーの春からそう言えた。

 しかし、「春シーズンの中で、まだまだ足りない。もっとやらないといけない。試合でも練習でも、それが明確になりました」という現実もあった。
 そこから成長できたから本番の秋シーズン、多くの出番を得た。
「最初はすべての局面で力が足りないと感じました。特にスキル、その精度が足りないと感じました。体の強さにしても、専門のS&Cコーチからトレーニングを受けて、その部分が伸びたからこそやれたと思います」
 プロフェッショナルな環境に感謝する。

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