玉島が花園初勝利! 岡谷工と土佐塾も全国大会1回戦突破
2年ぶり2回目の全国高校ラグビー大会出場となった岡山県の玉島高校が、花園で初勝利を果たした。12月27日におこなわれた1回戦で、39年ぶりの出場となった旭川龍谷高校(北北海道)を26-5で下し、岡山県勢としては10大会ぶりの勝利となった。
先制したのは旭川龍谷。前半22分、ゴール前のスクラムからNO8大村大壽が突進し、パスをもらったFB湯口龍雅キャプテンがゴールラインを割った。
しかし玉島は29分、スクラムからの攻撃でFB友定啓仁キャプテン、WTB遠山裕也らが好走してゴール前左に迫り、NO8岸上範勇輝がピックアップからコーナーに飛び込んで同点とした。さらに玉島は5-5で迎えた後半の10分、SO友定尭也からパスをもらった兄のFB友定啓仁が鮮やかに抜けて勝ち越し。17分には自陣10メートルラインからWTB遠山が軽快なフットワークとスピードでゴールへ走り切り、リードを拡大。27分にはカウンターラックでターンオーバーすると、WTB遠山が連続トライを挙げ、勝利を引き寄せた。
2年ぶりの出場となった岡谷工業(長野)は4年連続出場の和歌山工業(和歌山)に13-7で競り勝った。
前半4分、和歌山工のFL森本聖也とSH白樫侑大が敵陣深くで相手にプレッシャーをかけ、キックチャージでインゴールに転がったボールをSO佐東孝晟が押さえ先制した。
しかし岡谷工は9分、強力なFWがパワープレーでトライを奪い、ハーフタイム前にはドライビングモールで逆転した。
後半は両チームとも粘り強いディフェンスでトライは生まれず、岡谷工はロスタイムにスクラムで得たPGチャンスをSH金田陸がきっちり決め、接戦を制した。
四国王者の土佐塾(高知)は、過去に全国ベスト8の戦績を持つ青森北(青森)に31-12で勝った。
土佐塾は前半3分、CTB下村翔吾、FB田中康平の力走でチャンスとなり、連続攻撃をPR島内俊輔がフィニッシュし先制。PGで加点後の16分には、身長183センチのFB田中が自陣22メートルライン内から抜け、スピードとステップでディフェンダーを振り切り約80メートル走のトライを決めた。22分にはFL北岡純太がファイブポインターとなり、26分にはカウンターでCTB下村が長距離を走り切り、勝利を引き寄せた。
31点ビハインドとなった青森北は後半に意地を見せ、3分にゴール前のPKから攻めてHO野呂龍矢が執念でトライを獲得。14分には敵陣深くのスクラムから“8-9”とつなぎ、キャプテンのSH高森元太がゴールラインを割って得点を刻んだ。