欧州の水は合わなかった？　南ア人サイクス 半年でシャークス復帰

スティーヴン・サイクス

　昨年のスーパーラグビー終了後にアイルランドへ渡り、９月からヨーロッパ王者レンスターの一員としてプレーしていた南アフリカ人のLOスティーヴン・サイクスだが、１年契約の途中で早期リリースされ、古巣シャークスへ復帰することが24日、明らかになった。
　レンスターはラボダイレクト・プロ12（セルティックリーグ）とハイネケンカップ（欧州最強クラブ決定戦）で優勝を争っている最中であり、これまで４試合にしか出場していないサイクスは事実上の戦力外ということになる。ヨーロッパシーズン開幕前には南ア出身の黒人PRブライアン・ムジャティ（ノーサンプトン・セインツ）から「人種差別的発言をされた」とツイッターで暴露され、批判の的となっていた。
　U19南アフリカ代表として世界一に輝いた経験もあるサイクスは運動量豊富なハードワーカーで、2005年のプロデビュー以来、シャークスの第２列で存在感を発揮。2009年には南アフリカ代表候補にもなった。すでに母国に帰国しており、今週中にもシャークスのトレーニングに合流する予定。アリスター・ハーグリーヴス、ロス・スキートらと先発を争う。