その他 2016.01.17

山田章仁主催のチャリティーイベント、大盛況。「日本でできてよかった」

山田章仁主催のチャリティーイベント、大盛況。「日本でできてよかった」
「Reach Out Rugby 2」を開催した山田章仁(撮影:野口弘一朗)
 ラグビーワールドカップイングランド大会の日本代表で、パナソニックに所属する山田章仁が1月17日、母校の慶大・日吉グラウンドでチャリティーイベントを開催。約180人の子どもを対象にラグビークリニックとトークショーをおこなった。
「Reach Out Rugby」という名のこの催しは、山田が大学2年時の豪州留学先で出会った友人・木嶋佑介氏とともに企画した。2013年5月に続いて第2回目となった今回は、チームメイトの堀江翔太主将、田中史朗、笹倉康誉、林泰基、サントリー所属で日本代表の畠山健介、NPO法人ワイルドナイツプロモーションの三宅敬代表らがコーチ役を務めた。
 田中が参加者に声を出させながらパスやハンドリングを指導すれば、畠山は「ボールを片手で強く持って当たります。両手で持っている人は世界にいません」とコンタクトセッションをリードする。学年別に組み分けされた少年少女に、競技の基本技術を伝授してゆく。自らも指導にあたってトークショーの司会もこなした山田は「ひとつは楽しむことが目的ですが、世界のスキルを体験して欲しいと思っていました」と話す。
 現在は金融関係の仕事に就き、豪州で幼少期を過ごした木嶋氏は「スポーツとチャリティーが結びつくことは海外では一般的ですが、日本ではそうでもない。子どもたちのために何かをしたいと思っていた」。山田も「日本でこういうことができてよかった」とし、前回より約2倍になった参加者を見て「応援してくれる方もたくさんいて、いいイベントになった」と続けた。
 選手を支える女性をサポートし、子どもにスポーツや学習面での均等な機会を与えたいとの思いから、参加費の大半は乳がん検査の啓もう活動団体の「Keep A Breast Japan」、児童養護施設に暮らす子どもたちへの学習支援団体である「Living Dreams」へ寄付する。以前、ラグビーを「子どもたちのために」していると話していた田中は、「子どもたちにラグビーを楽しんでもらえて、それがいろんな方のためになるのなら、もっとこういうイベントは増えてもらいたい」と語った。
(文:向 風見也)

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楽しいイベントに、子どもたちは笑顔、笑顔、笑顔(撮影:野口弘一朗)

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ラグビーの力をチャリティーへ。心優しき男たちとイベントに参加した子ども、保護者など
(撮影:野口弘一朗)

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