国内 2015.11.11

豪代表フォラウはNTTドコモでプレー不可 W杯で負傷した足首の治療専念へ

豪代表フォラウはNTTドコモでプレー不可 W杯で負傷した足首の治療専念へ
ワラターズの人気選手でもあるフォラウ。プレー再開は来年のスーパーラグビーか
(撮影:Yasu Takahashi)

 オーストラリア代表のワールドカップ準優勝に貢献し、今季ジャパンラグビートップリーグに参戦する超大物外国人選手として注目されていたイズラエル・フォラウ(26歳)だが、負傷により、加入予定だったNTTドコモレッドハリケーンズではプレーしないことが明らかになった。11月10日、NTTドコモが同選手の選手登録抹消を発表した。

 ラグビーリーグ(13人制)とオーストラリアン・フットボール(オージールールズ)を経て、2013年から現在のラグビーユニオンに転向してきたフォラウは、ワラターズでスーパーラグビー初優勝(2014年)の原動力となり、オーストラリア代表ではテストマッチ38試合で18トライを記録している。身長193センチ、体重103キロでハイボールに強く、スキル、パワー、スピードを兼ね備え、いまや世界最高フルバックのひとりと言われている男だ。しかし、ワールドカップ期間中に足首を負傷し、スコットランドとの準々決勝を欠場。準決勝、決勝では15番を背負って奮闘したものの、アルゼンチン戦はフル出場できず、ファイナルのニュージーランド戦でもノートライに終わり、「ベストパフォーマンスを発揮することはできなかった。怪我の影響はあったと思う」と試合後に語っていた。

 イングランド代表の秘密兵器と呼ばれたFL/CTBサム・バージェスがワールドカップで輝きを放つことなく、わずか1年で古巣のラグビーリーグへ戻ることが明らかになったばかりで、天才的フットボーラーのフォラウも13人制に戻るのではないかとの噂は消えないが、オーストラリアラグビー協会ならびにワラターズと2018年末まで契約を延長しており、本人は少なくともあと3年は、ラグビーユニオンで挑戦を続けることを明言している。

 治療に専念するため、今季トップリーグでプレーすることができなくなったフォラウは、NTTドコモを通じて次のようなコメントを発表した。
「足首の怪我により残念ですが、今シーズン、NTTドコモでプレーをすることができなくなりました。NTTドコモのチームメイト、コーチ陣、特にファンの皆様とお会いすることを心待ちにしていたので、日本でプレーができないことを非常に残念に思っております。NTTドコモの今シーズンの活躍を祈念し、優勝に向けて応援させていただきます。日本ラグビーのますますの発展を祈念し、近い将来、日本でプレーできることを心待ちにしております」

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