セブンズ 2015.11.08

中国に敗れるも、サクラセブンズ、リオ五輪予選第1戦・香港大会決勝進出。

中国に敗れるも、サクラセブンズ、リオ五輪予選第1戦・香港大会決勝進出。
中国の突進を止める竹内亜弥。(撮影/松本かおり)

 キックオフのボールをキャッチした山口真理恵に、大柄な体躯を思い切りぶつけた。ライバル心と自分たちの強味であるサイズ、速さを前面に出してくるスタイルで挑んできた。そんな中国にサクラセブンズは必死に踏ん張りながらも5-12で敗れた。

 リオデジャネイロ五輪の女子7人制ラグビーアジア予選、第1戦・香港大会の2日目。出場6か国との総当たり戦を4戦全勝の成績で勝ち進んでいた女子セブンズ日本代表は、順位決定戦前の最後の試合で中国と対戦。すでに2敗し、今大会での1-2位決定戦進出の道が途切れていた相手の開き直った姿勢を崩せなかった。

 それでも勝機はあった。前半1分50秒に先制トライ、コンバージョンも決まり7点を先制されるも、ハーフタイム直前のプレーでトライを返した。左ラインアウトを確保後、タッチライン際を抜け出した中村知春がゴールラインまで走り切った(5-7)。後半4分にスクラムから勝負を決するトライを奪われたが、粘り強く守り、最後の最後まで果敢に攻めた。試合後の浅見敬子ヘッドコーチは「中国がああいうスタイルで来ることはこれまでなかった」とさばさばとした表情で、「これまで負けて泣いたことが何度もありますが、そこから這い上がったことも何度もあります」と選手たちへの期待を口にした。

 総当たり戦を4勝1敗で終えたサクラセブンズは同1位となり、カザフスタンと1-2位決定戦を戦うことになった。敗れた中国は総当たり戦4位で、香港との3位決定戦を戦う。

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