W杯決勝レフリーはナイジェル・オーウェンズ氏 大役に「とても光栄」
(Photo: Getty Images)
世界中が注目する2015年ラグビーワールドカップ決勝で主審を務めるのは、ウェールズ出身のナイジェル・オーウェンズ氏(44歳)に決まった。10月31日に英国・トゥイッケナムでおこなわれるニュージーランド代表×オーストラリア代表戦のマッチオフィシャルが発表され、これまでテストマッチ67試合で笛を吹いてきたベテランのオーウェンズ氏がレフリーとして試合を円滑に進めることとなり、副審はジェローム・ガルセス氏(フランス)とウェイン・バーンズ氏(イングランド)、ビデオ判定をおこなうテレビオフィシャルはショーン・ベルズマン氏(南アフリカ)が務める。
オーウェンズ レフリーの国際マッチデビューは2005年6月に大阪・長居スタジアムでおこなわれた日本代表×アイルランド代表戦で、自身にとって今回が3回目のワールドカップとなる。長年の経験、安定感のあるジャッジメント、そして今大会中の素晴らしい姿勢から、最高舞台の試合を任されることになった。
プールステージでは、ニューカッスル・ユナイテッド(イングランドのサッカークラブ)のホームであるセントジェームズパークでおこなわれた南アフリカ代表×スコットランド代表戦も担当したが、大げさに転倒して注意をひこうとしたスコットランドのFBスチュアート・ホッグに対し、「もしもう一度ダイブがしたいなら、(サッカーがある)2週間後にここに戻ってきてプレーしなさい。今日じゃなくてね。気を付けなさい」と注意し、彼の新たな名言だと話題になった。
オーウェンズ氏は同性愛者であることを公表しているが、かつて、欧州クラブの試合でハリクインズのフッカーがラインアウトスローで大暴投をしたとき、「(いまのボールより)私の方がストレートだ」と言って試合を進めたこともあった。
彼のユーモアと公平性は選手とラグビーウォッチャーから尊敬を得ている。
大役を任されることになったオーウェンズ氏は「とても光栄です。ラグビーワールドカップ決勝のレフリーに選ばれて恐縮しています。私にとって今回が3回目のワールドカップですが、最高の大会だと思う。満員の観客の前で感動的でラグビーの品位満ち溢れるプレーがおこなわれている。そんななかで最高の両チームの戦い、決勝のレフリーをする機会を与えられたことは信じられないほど光栄なことです。ワールドラグビー、そしてウェールズラグビー協会にこれまでのサポートを感謝したいです。多くの人に助けられ、ここまでこられた。家族、友人にも感謝したい」とコメントした。