日本代表・竹内柊平、トライ奪取もイエローカードに反省。自身の進歩は?
強い国と接戦ができたのだけでは喜べない。ラグビー日本代表の竹内柊平は声を落とす。
「…勝たないと、意味がない」
10月25日、東京・国立競技場でオーストラリア代表に挑んだ。
右PRで先発の27歳は、後半12分に敵陣ゴール前で防御のギャップを突いてトライ。その直前にはスクラムでペナルティーキックをもらっていたのも含め、好感触を得た。
続く21分にも味方の得点があり、戦前の世界ランクで6つ上回る7位の相手に15―19と迫って終盤を迎えた。
しかし、その後は攻めきるに至らず惜敗した。さかのぼって前半にはディシプリンの乱れと被ターンオーバーに泣いた。内容的には3―14というスコア以上に押された。
チームは2枚のイエローカードをもらっていて、そのうちの1枚は竹内のものだった。それまでに日本代表の反則が繰り返されていたため、37分に笛を鳴らした竹内が一時退場の対象となってしまったのだ。タッチライン際の椅子で待つこととなった。
心境は。
「一番は、申し訳ないです。勝たないといけない試合で、格上相手で。しかもタイトヘッドだとコンビネーションが変わってしまう(専門職の右PRが退いている間にスクラムが起きたら、別な選手を下げてベンチの同じポジションのメンバーが投入される)。責任を感じました。戻ったら、貢献しようと。目立とう、ではなく、自分の仕事を遂行しようと」
ここで大事なことは、「目立とう、ではなく、自分の仕事を遂行しよう」と思えたことか。今年、就任2年目のエディー・ジョーンズヘッドコーチからこの趣旨の助言を受け、マインドセットを変えていた。ささやかに進歩を実感できた。
「いままでの僕だったら(復帰後)空回りしていたと思うんですけど、いいスクラムを組めて、いいボールキャリーもできた。そこはよかったです。…ただ何度も言うように、勝たないと、意味がない。来週へ準備するだけです」
11月は渡欧し上位国と4連戦。組織内の繋がりを保って難所を乗り越えたい。

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