南アが今季2冠目で五輪出場権争いトップ! 日本はハッピーエンドならず
12月13〜14日に南アフリカのポートエリザベス(ネルソン・マンデラ ベイ スタジアム)で開催された、セブンズワールドシリーズ2014-2015の第3ラウンド。男子セブンズ日本代表は初日、強豪サモアを17−14で下し、コアチーム昇格後の初勝利を手にしたが、最終日は2連敗となり、3大会連続最下位(15位タイ)で終わった。
プール戦は1勝2敗だったため8強入りを逃し、9位以下のチームが参加するボウルトーナメントに進んだ日本は、同準々決勝でケニアに12−26と惜敗した。息の合った素早いパス回しと俊敏さで相手を揺さぶり、副島亀里ララボウ ラティアナラと斉藤春樹がトライを重ねて前半は12−14と競ったものの、後半、反則により2回イエローカードをもらい、6人となった直後に連続トライを奪われて敗れた。
その後、13位以下のチームによるトーナメントに回った日本はシールドトロフィー獲得を目指してポルトガルに挑んだが、15−24で屈した。序盤に後藤駿弥の好走で先制したものの、アグレッシブだったポルトガルはキックを巧みに使うなどして4連続トライ。終盤、羽野一志と後藤が力強いランで意地を見せたが、年内最後の大会を勝利で終えることはできなかった。
優勝したのは自国開催で燃えた南アフリカ。カップ準決勝でオーストラリアに19−10で逆転勝ちすると、決勝では宿敵ニュージーランドに26−17で勝利。シアベロ・セナトラ、クワッガ・スミスといった21歳のスピードスターたちが躍動し、ハイレベルの頂上決戦を制した。
3位決定戦はオーストラリアがアルゼンチンに34−19で快勝。2016年のリオデジャネイロオリンピックでメダルを狙うアメリカは、スコットランドやフィジーを下して5位となり、プレートトロフィーを獲得している。
今シーズンのセブンズワールドシリーズ(全9ラウンド)で総合成績上位4チームにはリオ五輪の出場権が与えられる。現在のところ、第2ラウンドのドバイ大会も制して2冠の南アがトップ。開幕戦のゴールドコースト大会で優勝したフィジーが2位につけている。2010年度から4季連続で総合チャンピオンに輝いているニュージーランドだが、今季は無冠のまま年を越すことになった。
第4ラウンドは来年2月6日、7日にニュージーランドのウェリントンで開催される。