ヘル ウヴェと中野将伍がW杯日本代表から離脱。追加選手はアマト・ファカタヴァと下川甲嗣
ラグビーワールドカップ2023フランス大会の開幕まであと11日と迫るなか、日本代表のLOヘル ウヴェ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)とCTB中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)がコンディションの都合により、大会登録メンバーから外れることになった。
33歳のヘルは初のトップ8入りを成し遂げた前回大会のメンバーで、2大会連続のワールドカップに燃え、7月のトンガ代表戦で肩を痛めながらも先週末にイタリアでおこなわれた同国代表とのテストマッチで戦列復帰し先発出場していたが、前半を終えたあと交代していた。
26歳の中野は7月のオールブラックスXV戦やサモア代表戦に12番で先発するなどアピールし、初めてのワールドカップを目前としていたが、無念の離脱となった。
替わって登録されたのは、バックアップメンバーとして遠征に同行していたLO/FLアマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京)とFL下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)。これで日本代表のスコッドはFW19人、BK14人となった。
トンガ生まれで大東文化大学出身の28歳であるファカタヴァは、今年初めて日本代表に選ばれ、夏に日本国内でおこなわれた5試合すべてで先発出場し、ハードワークしてジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチから「ベストルーキー」と称賛されていたが、8月5日のフィジー代表戦で足首を痛め、当初のワールドカップスコッド33人枠には入っていなかった。だが、けがからの回復が進んでいると見られ、ギリギリで間に合った。
そして、24歳の下川は“日本代表候補”として6月中旬からの合宿に参加し、懸命に取り組み、仕事量の多さやフィジカルの強さが評価されて8月5日のフィジー戦のメンバーに選ばれ、代表2キャップ目を獲得していた。9月は、世界各国から選手を招いてチームを編成する英国の歴史あるクラブ「バーバリアンズ」の一員として活動する可能性もあったが、ワールドカップスコッド入りとなり、大舞台に臨む。
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