ムーアが日本代表離脱。ラブスカフニ、ヘル、ディアンズ、サウマキがW杯メンバー入り
ラグビーワールドカップ2023フランス大会に参加する予定だった日本代表のジェームス・ムーア(浦安D-Rocks)がコンディション不良のため離脱となり、8月15日のワールドカップスコッド発表時に未定だったメンバーを含め、日本代表の大会登録枠に入る最後の4人が決まった。
フランスで開催される大舞台への切符をつかんだのは、ムーアと一緒にロックのポジションで切磋琢磨してきたヘル ウヴェ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/33歳)、ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/21歳)、サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ/26歳)、そして、キャプテンの経験もあるフランカーのピーター“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/34歳)だ。
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ヘルとラブスカフニは2大会連続のワールドカップ参加となり、21歳のディアンズとテストマッチ(国代表戦)未経験のサウマキは初めての大舞台となる。
8月5日のフィジー戦での危険なタックルにより、3試合の出場停止(2試合に軽減される可能性あり)となったラブスカフニはワールドカップ初戦(チリ戦)には出られないが、前回大会での準々決勝進出に貢献したハードワークとリーダーシップは魅力で、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチからの信頼も厚く、選出となった。「このグループの一員となり、日本を代表できることは名誉であり、光栄なことです。本当に興奮し、この機会に感謝しています。これからの旅が楽しみです」と喜びを語った。
同じく、2大会連続の8強入りへ欠かせない存在であるヘルは、今夏のトンガ戦で痛めた肩の状態が心配されたが、順調に回復しているようで、ワールドカップでの激しいフィジカルバトルが期待される。「日本代表メンバーに選ばれたことに興奮し、とても光栄に思っています。日本代表として2度目のワールドカップに出場することは、私の目標でもあったので、より特別に感じています。お世話になったすべての方々に感謝し、ベストを尽くします。応援よろしくお願いします。頑張ろう日本」と燃えている。
201センチの長身で、将来の日本代表を担う宝とさえいわれる若いディアンズは、合宿期間中に肩と足首を痛め、今夏の国内5試合には出場できなかったが、ワールドカップに間に合った。特にラインアウトでは相手にプレッシャーを与えられる貴重な存在。「日本代表に選出されたことを大変嬉しく思います。試合に出て、自分の強みである高さを活かしてチームに貢献できるように頑張ります」と意気込みを述べた。
そして、フレッシュなエナジーが期待されるサウマキも、厳しい競争に残ってワールドカップへの切符をつかんだ。「このチームに選ばれたことをとても嬉しく思いますし、幸運に感じています。チームのため、日本のためにベストを尽くします。ファンの皆さん、皆さんの応援が必要です。一緒に頑張りましょう」と意欲に満ちている。
これで日本代表のワールドカップスコッド33人(FW18・BK15)がすてべそろった。
日本代表(現在世界ランキング14位)はフランス入りする前にイタリア遠征をおこない、現地時間26日にイタリア代表(同13位)とワールドカップ前最後のテストマッチを戦う。
優勝を目標に掲げるラグビーワールドカップ2023では、難敵ぞろいのプールDに入り、チリ代表(現在世界ランキング22位)、イングランド代表(同6位)、サモア代表(同12位)、そしてアルゼンチン代表(同7位)と対戦し、総当たりの結果、上位2チームが準々決勝に進む。