セブンズ
2014.09.08
マレーシアセブンズ詳細リポート 男子日本代表、悔しさ胸にアジア大会へ
マレーシア大会全試合でトライを挙げたセブンズ日本代表レメキ ロマノ ラヴァ
(撮影:出村謙知)
(撮影:出村謙知)
またも頂点に立てなかった。「ARFU アジアセブンズシリーズ 2014」だ。8月23〜24日に香港で開催された第1ラウンドに続き、9月6〜7日にマレーシア(クアラルンプール)で開催された第2ラウンドでも、男子セブンズ日本代表はまたもや笑えなかった(カップ準優勝)。
カップ準々決勝のタイ戦から始まった、大会最終日。日本代表のパフォーマンスを振り返った。
■日本代表 47-7 タイ代表(カップ準々決勝)
集中しづらい2日目の初戦、準々決勝。キックオフでミス出るが、なんとかマイボールをキープすると豊島翔平の鋭いステップで相手を攪乱しつつ、シオネ・テアウパが中央突破で先制トライ。流れを引き寄せた。
リズムの出たジャパンはマイボールキックオフをキャッチし、渡邊昌紀のトライを引き出す。さらにキックオフボールをキープし、レメキ ロマノ ラヴァがトライ。タイに前半1トライを返され、後半には三木亮平をシンビンで一時的に欠く時間帯もあったが、渡邊のハットトリックもあり快勝した。
■日本代表 19-12 韓国代表(カップ準決勝)
前回の香港大会で負けた。9月末に控えるアジア大会を考えると、日本代表にとっては何としてもリベンジしたい相手だった。しかし韓国はフィジカルが強かった。ジャパンのキックオフ処理が乱れると流れは韓国に。ゴール前ラインアウトを押し込まれ、トライを奪われた。
取られた取り返す。ジャパンも強気だった。キックオフボールを確保すると、桑水流裕策が縦突進し、オフロードパスを受けた豊島翔平がビックゲイン。最後はレメキ ロマノ ラヴァがトライを奪った。
しかし韓国は、フィジカルの強さを押し出し続けた。前半にトライを追加。日本は逆転されたまま後半を迎えることになった。
フィジカルで勝負の韓国。それでも、この試合でジャパンが勝てたのはディフェンスが崩れなかったからだ。やがて、韓国の出足が鈍り始める。そこで渡邊昌紀がトライを奪い、コンバージョンで逆転。韓国は再逆転を狙い必死に攻め続けたが、それを封じたのがシオネ・テアウパだった。ジャッカルで韓国のチャンスを摘み取り、勝利を呼ぶ。
アジア大会を踏まえると、ホスト国となる相手に勝ったのは大きい。
■日本代表 7-24 香港代表(カップ決勝)
決勝の相手は、前回大会優勝、アジア大会でも対戦が予想される香港だった。
キックオフ早々、マイボールをキープしてチャンスをつかんだジャパン。しかし、その好機を逃すと攻められる展開となった。ジャパンは前半から早い意識で進めるも、焦りからかタックルが甘い。橋野皓介のローワン・バーティへのタックルが「危険」とされシンビンに。焦ったジャパンは先制トライを許した。
リードされて終えた前半。後半の立ち上がりを制したのは香港だった。続けざまに2トライ。ジャパンは豊島翔平がシンビンを受け、万事休す。レメキ ロマノ ラヴァが孤軍奮闘して1トライ返すも届かず…敗れた。
香港大会に続きまたも頂点には立てなかったが、アジア大会への予行演習として、この敗戦がつながることを期待したい。
(リポート/南 大庸)
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