「もしメンバーに選んでいただいたら…」上ノ坊駿介、日本代表デビューに迫る?
ラグビー世界12カ国最強決定戦
ネーションズチャンピオンシップ
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何で試合に出さないのだと言われているのかもしれない。
上ノ坊駿介。今年初めてラグビー日本代表になった22歳だ。天理大の前主将でもある。
今年6月までの国内リーグワンでは、シーズン途中に加入した選手で初の新人賞に輝いた。
所属するコベルコ神戸スティーラーズにあって、第7節でデビュー戦ハットトリックを決めてから最後尾のFBでレギュラーに定着。身長183センチ、体重86キロのサイズでしなやかな走り、多彩な技、タックルや空中戦における激しさをアピールした。
その流れでナショナルチームに加わったが、新設ネーションズチャンピオンシップでは初戦から2度続けて出番がない。
潜在的に新ヒーローの出現を求める愛好家にとっては、望まない状況が続いているようにも見える。
もっとも当の本人は、地に足をつけ日々を過ごす。7月14日、千葉県内の活動拠点で言った。
「最初は(周りに)追いつくために新しいことを(学んだ)。理解も深まったし、それを体現するにあたってより深く考えられるようになってきました」
いまの日本代表は、エディー・ジョーンズヘッドコーチが約9年ぶりに復帰して3季目を迎えている。段階的に主軸の固定化、コンセプトの涵養を進める。
新参者が立場を確保するにはまず、万事に先手を取る『超速ラグビー』というスタンスへの理解が何より求められる。日々のセッションで上達ぶりを示すほかない。上ノ坊は「いつも見られているというなか、毎日、気が抜けないです」。代表初合流からの約3週間、必要なプロセスを踏んできた。
「初めて(動きを)合わせる選手も多かったのでコミュニケーションが…(大変)でしたが、3週間、毎回ホテルの同部屋(の相手)が代わるたびにいろんな人と話し、(仲が)深まってきました。神戸の人、若手でいえば佐藤健次さん…。この前のオーストラリア遠征(11日までの約1週間)ではメイン平さんと部屋が同じ。仲が深まりました」
チームはネーションズチャンピオンシップで目下1勝1敗。前半戦最後のフランス代表戦を18日に控え、BKのポジション群に故障者が出ている。
指揮官に「いつでも準備をしておくように」と告げられてきた若者は、「ゴールドエフォート」にこだわる。勤勉さに関するチーム独自の指標を念頭に置く。
「もし(メンバーに)選んでいただけたら、掲げている『超速』を体現したい。『ゴールド』のところでは、積極的にボールをもらいに行くプレーをアピールしたいです。ディフェンスでも身体を張りたいです」
フランス代表とは来年のワールドカップオーストラリア大会で予選同組であるのを踏まえ、「(フィールドに立てば)自分の人生においていい経験になる」とも話す。向こうの特徴と対策は把握済みだ。
「ボールをポンポン繋いでくるチーム。どのエリアでも油断できない。いかにクイックテンポを止められるか…。ディフェンスが鍵になります」
好機を掴み、手離さないための準備をする。
「桜のジャージーは小さい頃からの夢。(袖を通せば)重みのあるものになります」




