国内 2026.01.03

【第105回全国高校大会】白熱の60分間。準々決勝第3試合は激闘の末に大阪桐蔭が國學院栃木に勝利。

[ 編集部 ]
【第105回全国高校大会】白熱の60分間。準々決勝第3試合は激闘の末に大阪桐蔭が國學院栃木に勝利。
ここという場面で威力を発揮した大阪桐蔭のドライビングモール(撮影:早浪章弘)

■第105回全国高校大会 準々決勝
・1月3日@花園(大阪)
【大阪桐蔭 14-7 國學院栃木】

 大会随一の堅守を誇る関東王者の國學院栃木と、全国トップクラスの接点の激しさが自慢の近畿王者・大阪桐蔭が激突した準々決勝第3試合は、戦前の予想通り緊迫した攻防がゲームを通して繰り広げられる熱戦となった。

 立ち上がりから激しいコリジョンが連続し、目まぐるしく攻守が入れ替わる中、最初の得点が生まれたのは前半14分だった。中盤でのペナルティ奪取から相手陣22メートル線付近でのラインアウトを得た大阪桐蔭は、LO泊晴理を軸にモールを形成。途中からはBKも参加してじわじわとドライブし、SH福島悠右がトライゾーンに押さえる。

 以降はお互いにアタックでいい形を作り出すも、相手が懸命のディフェンスで耐えしのぐ――という流れで時計が進む。前半終了間際には國學院栃木がテンポのいい連続攻撃で相手陣22メートル線内に攻め込み、右オープンでオーバーラップを作り出す場面があったが、ここは大阪桐蔭の献身的なカバーディフェンスもあってフィニッシュには届かず。7-0と大阪桐蔭リードでハーフタイムを迎えた。

 後半も引き締まった攻防は続く。國學院栃木が精度の高いハイボールを起点に相手防御を崩しかけるシーンを作るが、大阪桐蔭はすばやいリアクションと頑健なタックルで対抗。逆に大阪桐蔭が激しいコンタクトを押し出してたたみかければ、國學院栃木は一糸乱れぬ組織ディフェンスでターンオーバーを勝ち取る。

 どちらも一歩も譲らない状況のまま、迎えたラスト15分の勝負どころ。ここでようやくゲームが動く。

 19分、相手陣22メートル線内でマイボールラインアウトのチャンスをつかんだ國學院栃木は、クリーンキャッチからすぐに右オープンへ展開。CTB福田恒秀道キャプテンを起点にしたサインプレーで狙い通りにオーバーラップを作り、WTB家登正宜が右コーナーに飛び込む。難しい角度のコンバージョンをFB根岸慈英が見事に通し、7-7と試合を振り出しに戻した。

 あるいは引き分けも――という流れだったが、ここで底力を発揮したのが大阪桐蔭だった。27分、相手陣22メートル線付近のラインアウトからモールを押し込んでアドバンテージを取ると、そのまま攻撃を継続。最後は中央ラックから右逆目に振ってFB須田琥珀がタックルを受けながら右中間に押さえる(14-7)。

 國學院栃木もここから猛攻を仕掛け、29分過ぎから5分以上にわたって相手陣22メートル線内で懸命に攻め続けたが、大阪桐蔭の体を張ったディフェンスにあと一歩がなかなか届かない。最後はラックからの球出しの場面で大阪桐蔭がプレッシャーをかけてエラーを誘い、14-7で激闘に終止符が打たれた。

最後まで懸命に戦い続けた國學院栃木。あと一歩のところまで詰め寄ったが…(撮影:早浪章弘)

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