国内 2025.12.25

日本代表ディラン・ライリー、ワイルドナイツでの今季初陣で新戦術にシンクロ。

[ 向 風見也 ]
日本代表ディラン・ライリー、ワイルドナイツでの今季初陣で新戦術にシンクロ。
12月21日・浦安DR戦で今季初出場のディラン・ライリー[埼玉WK/CTB](©︎JRLO)

 日本代表で副将を務めたディラン・ライリーが、所属する埼玉パナソニックワイルドナイツのアウトサイドCTBの位置へ帰ってきた。

 12月21日、地元の熊谷ラグビー場での国内リーグワン第2節で今季初先発した。浦安D-Rocksを37-19で下した。

「(自身は)不完全な部分もありましたがこのメンバーとプレーできたのは嬉しかったです」

 4季ぶりの日本一を目指すクラブは、堅守速攻のスタイルをそのままに首脳陣を一新。クラブのOBで元オーストラリア代表のベリック・バーンズがアシスタントコーチとなり、攻め方をアップデートした。接点の近くに立つFWのユニットが、縦への突進とタックラーを引き寄せながらのパスを適宜、織り交ぜる。防御ラインの視線を拡散させる様子が目立つ。

 ここで後列から多彩なオプションを繰り出すのが大外のBKらの役目か。件の枠組みに沿って仕掛けながらのさばき、キック、自陣深い位置からのランを重ねたライリーはこのように述べる。

「ボールをスペースに運ぶのがラグビーの基本。しっかりとスペースを見て、そこにアタックするのが今年のテーマです」

 自身は10月中旬から約1か月半、ジャパンのキャンペーンに参加。11月までに国内外で組まれた上位国とのテストマッチ全5試合に出場した。怪我人を多く出しながら1勝4敗とタフな結果を残すなか、底力をつけた。

「いい試合も、勝つべきだった試合もありました。そんななか、自分自身は成長できた」

 激務としばしの休息を経て、ワイルドナイツには開幕節のあった12月第3週に合流。改めて自軍のスタイルにフィットする時間を作ったうえで、第2節のメンバーとして躍動した。

 これから「気持ちと身体をリフレッシュ」させながら、来年6月まで続く長丁場の国内シーズンを乗り切る。

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