【関東大学リーグ戦1・2部入替戦】ラストプレーで16点差を逆転!日本大が残留決める。中央大は2年続けて入替戦で失意。
■関東大学リーグ戦1部・2部入替戦 第2試合
12月13日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【日本大 43-40 中央大】
今季の関東リーグ戦1部で未勝利の7敗を喫し最下位で入替戦に進んだ日大と、2部で7戦全勝、2年連続で首位として運命の一戦に臨んだ中大が激戦を繰り広げた。
前半5分のPGで中大が3点を先制した直後、日大は7分にラインアウトモールでファーストトライを奪い逆転に成功する。
ここから中大は10分に右サイドへ回しFB吉田晃己がトライ、自らコンバージョンも決めて逆転する。さらに15分にもFB吉田が左中間を切り裂いて2連続トライを挙げた。(15-5)
追う日大は27分、ゲーム主将SO柏原慶太の突破を起点にボールをつないでLO大宮碧海がフィニッシュ。柏原のG成功で3点差とした。リスタート直後、ここまで中大の全得点を決めていた吉田晃己がキック直後に脚を痛める様子を見せ、負傷交替となる。
33分に日大は深い位置で組んだラインアウトモールからNO8尾形仁が抜け出してトライ(Gを奪い逆転。中大も41分にSO須田龍之介がインターセプトからトライゾーンまで独走し再逆転。一進一退の攻防が続いた前半は22-19の中大リードで折り返した。
セカンドハーフも勢いを持続する中大は後半6分、右のラインアウトからの展開で左サイドでボールを受けたWTB久保田泰綺がブレイクしてトライゾーンに飛び込んだ。15分にはトライライン目前のスクラムで奪ったペナルティからタップキックで展開、一度ポイントを作ると右から左へ急速に切り返したSO須田が持ち込み、連続トライを奪った。
24分のPG、29分にラインアウトから右サイドを突破したSO須田の3本目のトライで中大は16点のリードを奪う。(40-24)
ラスト10分、窮地に立つ日大は不屈の精神で追い上げる。33分にラインアウトからFW戦で押し込みPR中野慎之介がトライ(G)を奪い7点を重ねた。38分台には中大のキックで深い位置までボールを運ばれるが、NO8尾形のビッグゲインからチャンスを作ると41分にFLマラカイ・ナワイカバカバがトライ(G)。2点差に迫った。(38-40)
ロスタイムに入りボールをキープしながら前進を試みる日大。迎えた45分、CTBサミぺニ・オツコロの左サイド裏へのキックを両チームの選手が追いかける。争奪戦の末に乱れたボールはトライライン上で倒れる日大WTB佐川大樹の前に転がり、グラウンディングが認められ勝利を決める逆転トライとなった。
これがラストプレーとなり、43-40でゲームを制した日大が1部残留を決めた。敗れた中大は2021年度以来の昇格を逃した。
今季バイスキャプテンとしてチームの先頭に立ち続けた日大SO柏原慶太は「リーグ戦では勝てず不安もありましたが、仲間を信じて最後まで走って勝てて、ほっとしています」と素直な心境を吐露した。




