NECグリーンロケッツ東葛、2026-27シーズンよりJR東日本に譲渡決定。
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン(JRLO)は12月11日、日本電気株式会社(NEC)が保有・運営しディビジョン2に加盟するNECグリーンロケッツ東葛の正会員としての地位を東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)に譲渡することを承認したことを発表した。2026-27シーズンからは新たな運営体制でチームが継続する。
NECは今年8月20日に、2025-26シーズン終了後のリーグワン退会を前提としたGR東葛の譲渡検討開始を発表。譲渡先が見つからなければNECはJRLOの正会員を退会する予定だった。
JRLOの定款では任意退会の申請・承認期限の原則は「退会しようとするシーズン開幕日の1年前まで」と定められている。つまり2026-27シーズン開幕日の1年前がである2025年12月が期日であったが、JRLOはNECから「チームの譲渡に向けた具体的な交渉が継続されている」旨の報告と退会申請期限の延期要望を受け、11月19日に退会申請期限が2026年2月末まで延期されることを発表していた。12月9日のJRLO理事会でJR東日本への「正会員の地位の譲渡」が承認された。
JR東日本グループは2026年7月にNECからチームを引き継ぐ。ディビジョン等のステータスのほか、ホストエリア(千葉県我孫子市、柏市、松戸市、野田市、流山市、鎌ヶ谷市、白井氏、印西市)、チームが運営するアカデミーやファンクラブ、ホストスタジアム(柏の葉公園総合競技場)も継承される予定。NEC我孫子事業場内の練習グラウンドやクラブハウスは貸与される。新チーム名は決定次第発表される。
トップイーストリーグCグループに加盟している「JR東日本レールウェイズ」は、1925に誕生した鉄道省ラグビー部の歴史を継承する企業チーム。JR東日本グループは野球部(東京・東北)、秋田バスケットボール部など5つの企業スポーツチームを保有する。またサッカー・Jリーグのジェフユナイテッド市原・千葉の運営会社に古河電工と共同出資している。
NECは共同プレスリリースで「ラグビーへの強い情熱を有し、スポーツチームの活動を積極的に支援してきた実績を持つとともに、東葛地域との関係性も深いJR東日本に譲渡することが最善と判断しました」とコメントしている。
太田治GMはNECとして迎えるラストシーズンを前に「これまでチームを育んでくださったNECへの感謝を最高の形で示すため、選手・スタッフ一同、全身全霊をかけて戦い抜くことを誓います。そして、新オーナーへの最高の手土産となるよう、『D2優勝・D1昇格』を必ず達成する強い覚悟で臨みます」と決意を示す。
JR東日本は「これまで『NECグリーンロケッツ東葛』が様々なステークホルダーと共に積み重ねてきた歴史と伝統に敬意を表するとともに、今後JR東日本グループのお客さまや地域の皆さまの生活と幅広い接点を持つ強みをいかした新たな取り組みに積極的に挑戦することでチームのさらなる発展を目指します」と述べている。




