日本代表 2025.12.02

【HSBC SVNS】サクラセブンズ、今季初戦で快挙!初の銅メダル獲得。兼松HC「誇りに思う」

[ 編集部 ]
【HSBC SVNS】サクラセブンズ、今季初戦で快挙!初の銅メダル獲得。兼松HC「誇りに思う」
初のメダルを手にしたサクラセブンズ©JRFU

 7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2026」の初戦(第1戦)、UAE・ドバイ大会が現地時間11月29日~30日におこなわれた。
 女子日本代表は初日のプール戦を2勝1敗の2位で通過。準決勝進出を果たし、史上最高位の3位となった。昨季のバンクーバー大会で記録した4位を超えた。

 プールBに入ったサクラセブンズは、初戦こそオーストラリアに7-31で敗れるも、続くイギリス戦を36-5で快勝。準決勝進出をかけたカナダ戦は21-19で逆転勝利を収めた。

 カナダ戦では0-12と先行されるも、そこから粘った。前半終了間際に吉野舞祐の突破を起点に大谷芽生がトライ。後半開始直後に再び12点差とされるも、残り3分で松田向日葵、大谷が抜け出す。21-19と逆転に成功し、最後は内海春菜子のキックオフがワンバウンドしてタッチラインを越えてノーサイド。歓喜の時を迎えた。

 サクラセブンズとして2度目の準決勝は、後に優勝するニュージーランドに5-31と完敗。それでも歴史を塗り替えるため、気持ちを切り替えて3位決定戦に向かった。

 フィジーとのメダルをかけた決戦は先制できた。開始2分、矢崎桜子のロングゲインから、オフロードパスを受けた水谷咲良がそのまま前方に蹴り、トライゾーンで押さえる。

 すぐに5-7とされるも、今度は自陣深くから永田花菜が80メートル独走した。前半終了間際にも再び水谷の力強いゲインから最後は矢崎がフィニッシュ。17-7とリードして前半を折り返した。

 後半もボールを大胆に動かし、5分に大谷がファイナルスコア(22-12)を刻む。最後も大谷がタックルでターンオーバーを起こし、ノーサイドとなった。

 兼松由香HCは喜びを語り、「1戦1戦厳しい戦いでしたが、選手たちは最後まで強い気持ちを持って戦い、フィールド内外で14分の1の役割を果たし、全員が世界3位に貢献してくれました。また一つ日本のラグビーの歴史を変えた選手・スタッフ全員を誇りに思います」とコメントした。

【ドバイ大会最終順位】
1位:ニュージーランド
2位:オーストラリア
3位:日本
4位:フィジー
5位:アメリカ
6位:カナダ
7位:フランス
8位:イギリス

【関連記事】
「HSBC SVNS 2026」の日程を発表。レギュラーシーズンは25年11月にドバイで開幕。チャンピオンシップは26年4月に香港でスタート。

力強くゲインラインを切った水谷咲良©JRFU

PICK UP