各国代表 2025.10.04

【TRC】NZ代表“オールブラックス”がオーストラリアに2連勝。ラストプレーのトライでBPも獲得。

[ 編集部 ]
【TRC】NZ代表“オールブラックス”がオーストラリアに2連勝。ラストプレーのトライでBPも獲得。
2トライのCTBクイン・トゥパエアを祝福するオールブラックスのチームメイト(Photo/Getty Images)

■ザ・ラグビーチャンピオンシップ2025
・10月4日@オプタス・スタジアム(パース)
【ニュージーランド 28-14 オーストラリア】

南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」
WOWOWで全12試合を独占放送・配信!

 南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」最終第6節兼ブレディスローカップ第2戦。先週のニュージーランド・オークランドでの第1戦はNZ代表“オールブラックス”が勝利した。僅かながらTRC逆転優勝の可能性を残すオーストラリア代表“ワラビーズ”はホームでの雪辱に燃える。

「どちらの熱量が高いか」
元オーストラリア代表キャプテンのマイケル・フーパー氏は、勝負のポイントをこのように掲げていた。

 この試合で通算151キャップとなったPRジェームズ・スリッパーの代表ラストマッチに勝利を添えたいオーストラリアはキックオフからエナジーを発揮し、前半6分にSOテイン・エドメドがPGを通して3点を先制する。

 8分、NZがラインアウトを起点にトライライン手前まで攻め込み、次のフェーズでWTBリロイ・カーターが右中間を押し込みこの試合のファーストトライ(G)をマークするも、以降はポゼッションの高いオーストラリアが試合をコントロール。11、17分のPG成功でオーストラリアが逆転に成功した。(9-7)

 その後、互いにペナルティを重ねながら均衡した展開が続く中、33分に試合が動く。NZのCTBジョーディー・バレットがキックで裏へ抜けると、相手との争奪戦でボールが顔面に当たって前方に転がり、CTBクイン・トゥパエアがトライゾーンで押さえる。

 さらに36分、深い位置で獲得したペナルティからクイックタップで展開、ボールを受けたCTBトゥパエアがハンドオフで相手を抑えながら左中間に飛び込み2本目のトライをゲット。前半は要所で3トライを重ねたNZが17-9とリードする展開でハーフタイムを迎えた。

 雨が強まった後半はスコアが動かぬまま時計が進む。22分にNZのSOダミアン・マッケンジーが37mのPGを通してリードを広げた後の26分、オーストラリアはラインアウトからの展開で左中間を押し込み、CTBレン・イキタウがトライをマーク。追い上げへのムードを高める。(14-20)

 TRC逆転優勝のため、勝利と3トライ差以上のボーナスポイントがほしいNZは、30分のPGでリードを安全圏に広げてから攻勢をかける。相手のペナルティを誘いながら前進し、ラインアウトから再三のチャンスを作るも、オーストラリアが耐え続ける。迎えた40分過ぎ、深い位置でのマイボールスクラムからアタックを仕掛けて、途中出場のPRジョージ・バウアーが力で押し込み待ち望んだトライをマーク。最終スコアを28-14としたNZが完勝でTRCラストマッチを締めた。

 2連勝を飾ったオールブラックスはTRC最終節で勝利とボーナスポイントを獲得。全6節の戦績を4勝2敗・勝ち点19・得失点差+8として暫定首位に浮上した。この後おこなわれるアルゼンチン(勝ち点9・得失点差-50)対南アフリカ(勝ち点15・得失点差+50)で、南アフリカは勝利すると優勝が決まる。

 一方、敗れたワラビーズは2勝4敗・勝ち点11・得失点差-13で今大会を終えた。10月25日には国立競技場で日本代表とのテストマッチを戦う。

PICK UP