カナダ代表が8.30日本代表戦に向けてトレーニング。猛暑にも対応、セットピースに自信。

「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ(PNC)2025」プールBで、8月30日に日本代表と対戦するカナダ代表が26日のトレーニングを公開した。
カナダ代表は23日にバンクーバーでおこなわれたPNC初戦でアメリカ代表に34-20で勝利。この結果、世界ランキングを1ランク上げて24位とした(アメリカは16位から18位)。チームは仙台でおこなわれる日本代表(同13位)戦に向け24日に来日し、準備を進めている。
この日、千葉県内でおこなわれた練習には代表メンバー28名が参加。午前中から気温が30度を超えるコンディションの中で、スピーディーなタッチフット、コンタクトバッグを使ったヒットなどのメニューをこなした。実戦形式の練習では、セットプレーやキックなど様々なシチュエーションからの展開と動きを確認した。
練習終了後、キャプテンのFLルーカス・ラムボールはインタビューで日本の気候について「地元のトロントも同じくらい湿度が高いので、自分はそれほど辛くないですが、他の選手は苦しいかもしれません。ただ、あと2日くらい経てば調整できるかと思います」とコメントし、チームの対応力を語った。
昨年のPNCではバンクーバーで日本と対戦し28-55で敗れた。このとき日本の「スピード」に対応できず、前半で大量失点を喫したと振り返る。前回対戦の経験をふまえて「準備はできています」と語り、次戦は序盤から仕掛けていくマインドを示した。
昨年の対戦で、セットピースのバトルでは手応えをつかんだ。「自分たちは一致団結してチームワークも優れています。自信を持って試合に臨みたい」とモチベーションは高い。
今年のPNCは2027年W杯のパシフィック地区予選を兼ねる大会で、全6チームの中で既に出場権を獲得している日本とフィジーを除く上位3チームに入れば、オーストラリアへの切符を獲得できる。2023年は出場を逃した2大会ぶりの大舞台へ、アメリカ戦の勝利で大きく近づくことができた。
2019年日本大会には当時24歳だったラムボールも出場。10月13日に釜石鵜住居復興スタジアムで予定されていた、ナミビアとのプールB最終戦が台風19号の影響により中止となった際、カナダチームは釜石市内で土砂の除去などのボランティア作業を手伝った。
あれから6年、東北に再訪するラムボールは「最高のパフォーマンスを届けられるようにがんばりたい」と笑顔で語った。