各国代表 2025.08.17

【TRC】オーストラリア代表“ワラビーズ”が南アフリカに3年ぶりの大勝利!エリスパークでは62年ぶり白星の快挙。

[ 編集部 ]
【TRC】オーストラリア代表“ワラビーズ”が南アフリカに3年ぶりの大勝利!エリスパークでは62年ぶり白星の快挙。
途中出場のNO8ランギ・グリーソン(Photo/Getty Images)

■ザ・ラグビーチャンピオンシップ2025
・8月16日@エリスパーク(ヨハネスブルグ)
【オーストラリア 38-22 南アフリカ】

南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」
WOWOWで全12試合を独占放送・配信!

 南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」の開幕戦。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの3連戦でチームビルディングを進めてきた世界ランキング6位のオーストラリア代表“ワラビーズ”が、昨年王者で同1位の南アフリカ代表“スプリングボクス”が無類の強さを誇るエリスパークに乗り込んだ。

 試合開始早々、南アフリカが圧力をかけて前進。フェーズを重ねて左サイドにスペースを作りWTBカート=リー・アレンゼが2分にトライをマーク。SOマニー・リボックのコンバージョンも決まり7点を先行した。

 その後もペースをつかむ南アフリカは、9分のPGと12分のCTBアンドレ・エスターハイゼンのトライでリードを15点に広げた。続く18分、22mライン内に侵入してポイントを作るとキャプテンのNO8シヤ・コリシがピック、相手を抜き去り中央にトライ(G)をマークした。(22-0)

 20分を過ぎるとオーストラリアも徐々に反撃の糸口をつかむ。29分、深い位置まで攻め込み左へ展開すると、SOジェームズ・オコナーがダブルタックルを受けながらオフロード、大外につないでWTBディラン・ピーチがチーム初トライを決める。前半は22-5の南アフリカリードで折り返した。

 後半最初のスコアはオーストラリアに入る。攻め込んだ後半3分、裏をかくようなFW同士の近場のパスからキャプテンNO8ハリー・ウィルソンが抜け出してトライ(G)。さらに18分、CTBジョセフ=アウクソ・スアリイが自陣のインターセプトから走り切り追加点、3点差に迫った。(19-22)

 エリスパークのスプリングボクスファンの間に不穏な空気が漂い始める中、オーストラリアがその勢いをスコアボードに刻む。24分、FBトム・ライトが急加速から突破すると、フォローに走ったNO8ハリー・ウィルソンが自身2本目のトライ(G)で逆転した。

 追う展開となった南アフリカは流れを引き戻すことができない。一方のオーストラリアはビッグゲインからWTBマックス・ジョーゲンセン、FBトム・ライトがトライを重ねて、さらにリードを広げた。

 最終スコアは38-22。オーストラリアが2022年以来の南アフリカ戦勝利を、標高1700m超のヨハネスブルグでつかんだ。ワラビーズのエリスパークでの勝利は62年ぶりの快挙だ。

 ワラビーズは勝利の勝ち点4に加え、3トライ差以上のボーナスポイント1点も手にした。一方、スプリングボクスは勝ち点を得ることができず。両チームは翌週の24日、ケープタウンでの第2戦に臨む。

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