「誰にも負けたくない気持ちが大事」。ブロディ・レタリック[コベルコ神戸スティーラーズ/LO]
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今季も大車輪の活躍だった。
第13、14節の2試合を除き、18試合に先発。そのうち16試合はフル出場だった。
ボールキャリー数は221回を記録、全体の3位にランクインした。
ディフェンスでもタフに、ハードに体を当て続け、セットプレーでも核となる働きを見せた。
リーグのベストフィフティーンにも選ばれたコベルコ神戸スティーラーズのブロディ・レタリックは、勝ってシーズンを終えられたことを喜ぶ。
3位決定戦で埼玉ワイルドナイツを破った。
「トップ3のチームにも自分たちは勝ち切ることができる、若手選手が出ても勝てるという自信をつけることができました」
「もう一つ良かったことは、練習で良いパフォーマンスを見せた若手があれだけ多く試合に出られたことです。チーム内の競争意識、競争力のレベルを上げることにも繋がる」と続けた。
昨季と同じレギュラーシーズン5位から最終順位を2つ上げられたのは、「プレーシーズンの努力」とみる。
「チームだけでなく、選手一人ひとりの一貫性が上がってきました。一貫性というものは1週間でパッと飛躍的に向上するものではありません。プレシーズンの努力がやっと実を結んだ結果だと思います」
自身の好パフォーマンスについても、「いままでのNZのスケジュールでは得ることのできてなかったオフ、そしてプレシーズンを過ごすことができたのが良かった」と振り返る。
「特に自分のフィットネスに関しては、パーソナルベストを出せました。S&Cのフィル(ヒーリー)にも『年齢はただの数字』だと伝えておきました」
裏を返せば、2023年のW杯を最後にテストマッチからは遠ざかっている。
それでも、世界レベルのパフォーマンスを日本で見せ続けられるのは、日々のメンタリティーにあると説いた。
「絶対に自分に負けたくない、誰にも負けたくないという気持ちを持ってトレーニングに取り組んでいるから(好調を維持できるの)かな。常に高い競争意識を持つことが一番大事だと思います。共同キャプテンとして、それは自分の責任でもある。フィールド上で誰よりも良い選手でいようと思っています」
スティーラーズとの契約は「来シーズンまで。それ以降はわからない」としたが、「自分は最後までいたいと思っています。来シーズン、自分がもう一度契約をもらえるようにしっかりパフォーマンスを出したい」と愛称・ガズラは語った。