各国代表 2025.06.09

NZラグビー協会のマーク・ロビンソンCEOが2025年末で退任。家族とオーストラリアでの生活へ。

[ 編集部 ]
NZラグビー協会のマーク・ロビンソンCEOが2025年末で退任。家族とオーストラリアでの生活へ。
右に立つマーク・ロビンソンCEO、隣にはサー・グレアム・ヘンリー(Photo/Getty Images)

 ニュージーランドラグビー協会(NZR)は6月9日、マーク・ロビンソン最高経営責任者(CEO)が2025年末で退任することを発表した。

 ロビンソン氏はワールドラグビー評議員時代に2021年女子W杯(RWC2021)の招致活動を主導し、成功させた。NZRの理事を7年間務めた後、2020年1月にNZRのCEOに就任。コロナウイルス禍のパンデミックによりRWC2021が2022年に延期されるなど、大きな変化が生じる中でリーダーシップを発揮した。

 退任の理由の一つは、家族でオーストラリアに移住するためだという。「私の家族はここ数か月オーストラリアを拠点に生活しており、3人の子どもはオーストラリアで勉強しています。妻はすでに現地で子どもたちをサポートしており、最終的には来年早々に私も合流する予定です」とロビンソンCEOは語っている。

 2023年にはW杯を前にオールブラックスの次期HCを発表するなど、社会的に批判を浴びることもあったロビンソンCEOだが、そうした批判は国民のラグビーにかける情熱故に受けたメッセージであると、ポジティブに捉えている。

「それは多くのキウイ(NZ国民)が、このスポーツに感じている計り知れない情熱と、ラグビーがこの国で特別な位置を占めていることを反映しています。人々が私のところに来て、自分の意見を述べ、信じられないような知識と深い感情を持って話すことができるという事実は、決して当たり前のことだとは思いません」

 51歳のロビンソンCEOの現役時代のポジションはCTB。ウェリントンのヴィクトリア大学、イングランドのケンブリッジ大学の学位と、オールブラックス9キャップを持つ。2004年にトップリーグの神戸製鋼に加入し、2季プレーしていた。

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