「15人制男子トレーニングスコッド」菅平合宿をファン400名が見学。フランス移籍希望の竹内柊平「ハードだけど楽しい」

6月8日、「15人制男子トレーニングスコッド」菅平合宿の4日目のトレーニングが一般公開された。日本代表予備軍である「JAPAN XV」として対戦する28日のマオリ・オールブラックス戦、日本代表のテストマッチである7月5、12日のウエールズ戦を控え、緊張感のあるセッションがおこなわれた。
この日の午前中におこなわれた2時間弱のトレーニングでは、タックルバッグを使ったコンタクト練習や実戦形式のメニューが展開され、選手たちは高強度で体をぶつけた。ユニット練習ではFWが質の高いスクラムを組み、押し合った。見学には約400名のファンが訪れた。
練習後、取材に応じたPR竹内柊平はこの日の練習について、昨年の反省を生かしアタック面でマイナーチェンジを施したプログラムであると説明。「少しレベルが上がって、実践でやるので、自分もまだ慣れてないところもたくさんあって。かつ去年と変わらない強度でずっとやっているので、ハードだしキツいですけど、すごく楽しいです」と感触を語った。
スクラム練習では昨年から継続的にキーワードとしている「ジャパン・ハイト」に意識を傾ける。膝を地面に着けるような姿勢を保つため、コーチ陣から「芝!」というコールが飛ぶ中、「エフォートが出た」と手応えを語った。
竹内は前身チームを含めると5季在籍した浦安D-Rocksから退団する。今後の進路についてはエディー・ジョーンズHCに相談しアドバイスを受けたことを明かした。エディーHCはかねてから海外挑戦の必要性を説いていた。
竹内は昨秋のフランス代表戦で、得意と自負するフィールドプレーで打ち負かされた。この苦い経験が、この地での挑戦を決意させたという。
「フランスを勝ち抜いてそこで生き残れた時には、本当に胸張って『自分の強みはフィールドプレーとスクラムです』って言えるんじゃないかと思って」
移籍先は未定ながらも、フランスでのプレーを望む意思を示した。
午後は長野県内のラグビースクールでプレーする小学生を対象にしたラグビークリニックを実施。CTBチャーリー・ローレンス、FL奥井章仁、SH土永旭、FB竹之下仁吾、FL中谷陸人がコーチとして指導した。児童たちは選手たちと笑顔でプレーしていた。
コーチング終了後、奥井は「将来一緒にプレーできる機会があればうれしいですし、そうなるように僕たちも頑張るので、これからもお互い頑張っていきましょう」とメッセージを送った。