日本代表 2025.05.16

【アジアラグビーチャンピオンシップ】女子日本代表、テストマッチ最多得点更新。90-0で女子カザフスタン代表を破る。

[ 編集部 ]
【アジアラグビーチャンピオンシップ】女子日本代表、テストマッチ最多得点更新。90-0で女子カザフスタン代表を破る。
代表デビュー戦で攻守に光ったNO8水谷咲良(撮影:上野弘明)

「女子アジアラグビーエミレーツチャンピオンシップ2025」が5月15日に開幕し、女子日本代表”サクラフィフティーン”は女子カザフスタン代表との初戦を迎えた。
 女子日本代表は現在、夏のW杯に向けて2チーム体制で合宿を張っており、今大会にはゲームタイムの少ない選手やコンディション調整から実戦復帰する選手、追加招集したメンバーが参加している。

 ノンキャッパー5人を含む5キャップ以下の選手13人がメンバー入りした若いサクラフィフティーンは、試合開始からハツラツとしたプレーを見せた。
 前後半で14トライを挙げ、90-0で勝利。女子日本代表のテストマッチ最多得点を更新した(これまでの最多は2013年9月の香港戦での82得点)。

 開始早々に自陣ゴール前まで迫られたピンチを凌ぐと、以降もタックルの雨を降らせて相手を交代させる。
 前半5分の先制トライもCTB小林花奈子のタックルで落球を誘い、そのボールを繋いで小林がトライゾーンに入った。

 8分にはNO8水谷咲良の突破を起点に追加点。以降も裏のスペースへキックを蹴り込みながら攻勢に出続け、15分にはLO西村澪、25分にはゲーム主将のFL向來桜子、前半終了間際にPR小牧がトライを挙げた。

 31-0で迎えた後半も、勢いは止まらない。1分にHO小鍜治がSH妹尾安南のパスを受けてトライラインを割ると、5分にはPR小牧日菜多の突破を起点にモールを押し込む。

 後半もWTB香川メレ優愛ハヴィリ、HO小鍜治らが刺さるタックルで見せ、敵陣で長くプレーできた。交代選手が続々と投入されても、サクラフィフティーンはモメンタムを生み続けた。

 32歳で代表デビューを果たしたLO松永美穂の2トライなど、後半だけで9度トライラインを越えた。

 今大会でサクラフィフティーンの指揮を執る今田圭太ヘッドコーチ代行は、「アタックもディフェンスも『爆速』というテーマで臨みました。試合開始からボールを保持しないまま前進していいタックルでトライが生まれた。そこも含めて終始、日本のペースで早いゲーム展開ができた。みんなの努力が見えた試合でした」とコメントした。

 なお、5月20日(火)は香港×カザフスタン(13:00KO)、同25日(日)は日本×香港(13:00KO)の試合が予定されている。会場はいずれもJAPAN BASE。

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