【リーグワン】最終戦で今季最多得点、リコーブラックラムズ東京が三重ホンダヒートに快勝。

■NTTリーグワンD1第18節・5月11日@秩父宮ラグビー場(東京)
【BR東京 67-22 三重H】
今季のD1レギュラーシーズン最終ゲーム。8位・リコーブラックラムズ東京はプレーオフ出場の可能性はなくなったが、勝利すれば順位が1つ上がる。11位・三重ホンダヒートはD1/D2入替戦出場が決まっており、勢いがつながる試合を展開したい。
ゲームは立ち上がりからホストのブラックラムズが優位に立つ。前半6分に右サイドで乱れたボールをFBアイザック・ルーカスが拾いトライゾーンへ。WTBメイン平は右端から放ったコンバージョンを成功させ、7点を先制した。
ビハインドとなったヒートは12分にWTBラリー・スルンガが中盤の左サイドでボールを持つと前方にキック、自らつかんでトライラインを越え5点を返した。
ここからブラックラムズが再び流れを引き寄せる。23分にこの試合で50キャップのNO8ファカタヴァ アマトが左中間を押し込み2本目。さらに31分にもWTBロトアヘア アマナキ大洋がキックカウンターから中央突破で5人を抜き去って3本目のトライ(G)を奪う。
以降の時間帯、ヒートは深い位置まで攻め込むもブラックラムズが耐えて21-5のリードで前半が終了した。
後半最初のスコアもブラックラムズに入る。3分、FL松橋周平のゲインを起点に右サイドでボールを受けたメイン平がトライ(G)。
ヒートは6分にラリー・スルンガが自身2本目のトライを奪うなど粘りを見せたが、ブラックラムズは27分のTJ・ペレナラのトライから4連続でトライをマーク。試合の流れを完全につかみ大量リードを奪った。
最終的にトータル11トライ、今季最多得点を奪ったブラックラムズが67-22で大勝を収め、レギュラーシーズン7位で今季の日程を終えた。敗れたヒートは2週間後にD2・2位の花園近鉄ライナーズと入替戦を戦う。
今季、ブラックラムズに加入して大車輪の活躍を見せたTJ・ペレナラはシーズンを振り返り、「結果としては自分たちが目指すプレーオフに届かなかったですが、ここまで来たグループを誇りに思いますし、これからが楽しみです」と来季の飛躍を誓った。
敗れたヒートのキアラン・クローリーHCは「残念なパフォーマンス」と一言。ただこの日は入替戦に向けた「リスク」を考慮した選手起用であったと明かし、2週間後に始まる大事な戦いに、すでにフォーカスしていることを示した。