【関東大学春季交流大会】早稲田大、11トライを奪う猛攻で東海大を圧倒。

関東大学春季交流大会は5月11日に早大上井草グラウンドでAグループの早稲田大-東海大戦がおこなわれた。試合はホストの早大が持ち前のスピーディーなアタックで11トライを奪い、73-29で完勝を収めた。
開始2分にラインアウトモールで東海大に先制トライを許し、イージーエラーで再三ボールを失うなど序盤はチグハグなシーンが目立った早大だが、18分に得意の連続攻撃からCTB黒川和音がポスト下に押さえて反撃開始。24分にFB池本晴人のインターセプトからWTB西浦岳優が走りきっで相手の意気を消沈させると、以降は自在にボールを動かしてトライを重ねる。
HO清水健伸の2トライなどで35-17とリードして前半を折り返すと、後半は2分のSH糸瀬真周を皮切りに4連続トライをマークし、61-17と大きくスコアを拡大。東海大も30分以降にCTB古屋健太朗らが2トライを返して意地を見せたが、流れを変えるまでには至らない。
ロスタイムには早大がゴール前のスクラムを力強く押しきってフィニッシュ。最終スコアを73-29まで伸ばしてフルタイムとなった。
早大は大東大戦(57-26)、東洋大戦(52-19)に続いて、これで関東大学リーグ戦勢に3連勝。雑なプレーでターンオーバーを許すシーンもあり、やや大味な内容ではあったが、CTB野中健吾主将、FB矢崎由高ら複数の主軸を欠く布陣での完勝は、あらためて今季も優勝争いの有力候補であることを印象づけた。
一方の東海大もラインアウトモールで2トライを挙げるなど、完敗したものの積み上げたものを発揮するシーンは少なくなかった。FL薄田周希主将、SH川久保瑛斗副将、FBコンラッド・セブンスターら柱となる選手が復帰すれば、チームは大きく変わる可能性を秘める。戦力が整う6月以降の戦いに注目したい。