国内 2025.05.10

【リーグワン】埼玉パナソニックワイルドナイツはレギュラーシーズン2位通過。東京サントリーサンゴリアスを今季最多得点で破る。

[ 編集部 ]
【リーグワン】埼玉パナソニックワイルドナイツはレギュラーシーズン2位通過。東京サントリーサンゴリアスを今季最多得点で破る。
防御で光ったCTBディラン・ライリー(撮影:桜井ひとし)

■NTTリーグワンD1第18節・5月10日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【埼玉WK 60-17 東京SG】

 埼玉パナソニックワイルドナイツが、前節に6位でのプレーオフ進出を決めた東京サントリーサンゴリアスを迎えた。
 準々決勝を回避できる上位2位に入るためには負けられない一戦。その気持ちを前面に出した熊谷での今季最終戦は、序盤からトライを重ね、60-17と快勝した。

14勝2敗2分けとし、勝ち点は71。東芝ブレイブルーパス東京と並ぶも勝利数差で次点に回り、レギュラーシーズン2位でフィニッシュした。

 ワイルドナイツの先制トライは前半4分。この日終始優勢だったスクラムで最初のペナルティを奪い、最後はLOリアム・ミッチェルのオフロードを受けたCTBダミアン・デアレンデがトライラインを割った。

 ウェットな芝状態を考慮してかキックを多用したサンゴリアスは、LOハリー・ホッキングスのハイパントキャッチとSH流大の裏へのキックでチャンスメイク。
一連の攻撃はCTBディラン・ライリーらのチョークタックルに防がれるも、10分にPGで点差を詰めた。

 しかし、ここからワイルドナイツが3連続で追加点を挙げた。
12分にはSO山沢京平が逆目の裏にゴロパント、追ったFB山沢拓也の膝に当って転がったボールをWTB長田智希がトライラインに持ち込んだ。

 その4分後にはWTB竹山晃暉の50:22キックを起点にLOミッチェルが防御網をこじ開ける。
 敵陣10メートルラインで再びスクラムでペナルティを奪った20分には、SO山沢が約40㍍PGを沈めた。24-3とリードを広げた。

 25分にはスワーブを切ったFB松島幸太朗のトライで24-10とされるも、その後はキックゲームを制し、37分にはラインアウトからのパスをLOルード・デヤハーがインターセプト、そのまま左タッチライン際を走り切った。

 29-10で迎えた後半も、ワイルドナイツ優位でゲームは進んだ。10分にはフレッシュレッグを4枚投入。14分には三たびスクラムで反則を誘い、SO山沢が3点に変える。

その2分後には堅守から得点に変えた。FLベン・ガンターがFB松島にチョークタックルをお見舞い。直後のLOミッチェルの2トライ目に繋げた。

 互いに1トライずつ加え、46-17とスコアの動いた終盤は、サンゴリアスが立て続けにシンビンで13人となる。
 まもなくラインアウトモールでワイルドナイツに7トライ目が刻まれた(30分)。

 以降も集中力を切らさず、33分にSO山沢が追加点。相手のアタックも止め切り、今季最多得点、最多得失点差でノーサイドを迎えた。

 ロビー・ディーンズ監督は、「満足した結果になりました。地面に水が溜まっていてチャレンジな環境だと感じていたが、自分たちのラグビーの質は保てた」と語った。負傷交代したPR稲垣啓太について、「心配ですがまずは(状態を)確認したい」と述べた。

 敗れたサンゴリアスの堀越康介主将は「試合開始から少しずつフィジカルで前に出られ、相手の思い通りのラグビーをしてしまった」と敗因を話し、「前に進むしかないので全員で良い準備をしてプレーオフに臨みたい」とコメントした。

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