国内 2025.05.09

【リーグワン】浦安D-Rocksが三菱重工相模原ダイナボアーズを撃破。6試合ぶりの勝利で入替戦へ弾み。

[ 編集部 ]
【リーグワン】浦安D-Rocksが三菱重工相模原ダイナボアーズを撃破。6試合ぶりの勝利で入替戦へ弾み。
勝利を喜ぶ浦安D-Rocks。主将のSH飯沼蓮(右)ら©JRLO

■NTTリーグワンD1第18節・5月9日@秩父宮ラグビー場(東京)
【浦安DR 34-21 相模原DB】

 最下位12位で入替戦出場が決まっている浦安D-Rocksのホストゲーム。今季最終戦が決まっている三菱重工相模原ダイナボアーズを迎えた。

 浦安は前半を28-21とリードして折り返し、停滞した後半はPGを2本追加。34ー21で6試合ぶりの勝利を挙げた。

 浦安の先制トライは前半3分。相手のアタックでこぼれた球を拾い上げ、WTBリサラ シオシファが約50メートルを走り切った。

 しかし、その直後にダイナボアーズはFBマット・ヴァエガがパスダミーを駆使してラインブレイク、CTBハニテリ・ヴァイレアのトライに繋げた。

 次にスコアしたのは浦安だ。11分、相手の連続ペナルティで敵陣深くに入り、WTBリサラ、FBオテレ・ブラック、CTBシェーン・ゲイツで左サイドを攻略した。

 お次はダイナボアーズ。3分後にLOエピネリ・ウルイヴァイティのブレイクからCTBチャーリー・ローレンがスラストパス、CTBヴァイレアが2トライ目をマークした。

 14-14となったその後も、点の取り合いは続いた。浦安は19分にSH飯沼蓮の突破を起点に、24分にはSO田村熙のチップキックを起点に連続トライを奪う。

 28-14とリードを広げたが、ダイナボアーズも反撃に出る。27分にCTBヴァイレアのランでゴール前まで迫り、最後はSOジェームス・グレイソンがフィニッシュ。
 以降は互いにチャンスを作るも無得点に終わり、28-21と浦安リードでハーフタイムを迎えた。

 両チーム合わせて7トライの前半とは一転、後半は互いにミスも続き、なかなかスコアボードが動かなかった。
 均衡を破ったのは浦安、18分だ。スクラムでペナルティを奪い、敵陣10メートルライン左中間のPGをFBブラックが沈めた。

 以降も浦安の時間帯が続き、28分にも3点を追加。34-21と最終スコアが刻まれた。

 ダイナボアーズは昨季と同じ勝利数、6勝12敗の勝ち点26(暫定9位)で2024-25シーズンを終えた。
 ゲーム主将を務めたFL吉田杏は、「ダイナボアーズ初の勝利数を記録して歴史を変えようと。チームを離れる選手も多くいる中、絶対に勝って良い送り出しをしたいと試合前にメッセージを送りました。この悔しさを忘れずに、時間はあるので来季に向けてしっかり成長していきたい」と語った。

 グレン・ディレーニーHCはシーズンを振り返り、一番は一貫性が足りなかった」と反省。「良いラグビーができる試合も多かったので、それをどれだけできるか。成長を続けていきたい」と続けた。

 3勝目を挙げた浦安D-Rocksのグレイグ・レイドローHCは「このチームを誇りに思います。厳しい戦いが強いられるシーズンですが、積極的に戦っていくラグビーを悪天候の中でも見せられました。良い形でレギュラーシーズンの最後の試合を終えることができて満足です。入替戦では素晴らしいチャレンジが待っているので、それを楽しみにしながら向かっていきたい」とコメント。

 主将のSH飯沼蓮は、「キックの使い方、セットプレーが勝因になった」と語り、「ただ、正直に言えばもっと楽に勝てた試合でした。お互いミスが多かったですが、特にゴール前で取りきれなかったことが印象に残ってるので、あまり満足はできていません」とも話した。

 入替戦に向けては、「普通にやれば勝てると思ってしまうと、試合中に上手くいかないことがあると焦って勢いを持ってかれてしまう。しっかり相手をリスペクトして、僕たちもチャレンジャーの気持ちで戦いたい」と意気込んだ。

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