日本代表 2025.04.13

【HSBCセブンズチャレンジャー】男子セブンズ日本代表は最終ラウンドで8位。プレーオフ進出ならず。

[ 編集部 ]
【HSBCセブンズチャレンジャー】男子セブンズ日本代表は最終ラウンドで8位。プレーオフ進出ならず。
共同キャプテンの白國亮大©︎JRFU

 4月11日から12日にかけて、ポーランド・クラクフで「ワールドラグビーHSBCセブンズチャレンジャー2025」第3ラウンドが開催された。この大会で男子セブンズ日本代表は8位となった。

 日本は第1ラウンド8位、第2ラウンド4位で総合6位の戦績を残し、12チーム中上位8チームが進む、第3ラウンドへの進出を決めていた。3つのラウンドの累計ポイント上位4チームのみが5月3・4日のロサンゼルスのプレーオフに進み、「HSBC SVNS 2025」のランキング下位4チームと来季の「HSBC SVNS」に出場する4枠を争う。

 第1日は4チーム×2プールの予選プールがおこなわれ、日本はプールBに入った。

 初戦のポルトガル戦は右サイドを抜けた中野剛通のトライで先制するも、3連続トライで突き放され10-28で敗れた。

 続くカナダ戦はキックオフのボールを再獲得されて試合開始直後に先制点を許すも、前半3分に左サイドでの連携から奪った津岡翔太郎のトライで同点に追いつく。しかし連続失点で大きく勝ち越され、10-40で2戦目も落とした。

 プールB最終戦のマダガスカル戦、前半3分に中央突破からネタニ・ヴァカヤリアがトライ(G)を奪い先制するも、直後に同点にされ前半ラストプレーで逆転される。後半もリードは奪えず、12-26でプールステージ3連敗となった。

 5位決定戦トーナメントに進出した日本は準決勝でチリと対戦した。開始30秒で中野剛通がヘッドコンタクトによりレッドカードの一発退場となる厳しいスタート。先制点を許すも、ネタニ・ヴァカヤリアが右サイドを抜けてトライ(G)逆転する。その後ビハインドとなるも後半3分に左サイドでパスをトップスピードで受けた白國亮大のトライ(G)で再逆転した。(14-10)しかし数的不利の中で耐えるも最後にトライ(G)を奪われ14-17で敗れた。

 準決勝の敗者同士が対戦する7位決定戦ではトンガと対戦。キックオフから守備でトンガを敵陣深くまで追い込むも、ラインブレイクを許してトライを失う。その後も滑らかなステップとスピードを駆使してトライを量産するトンガに対し、日本はミスも重なり得点チャンスを作れない。40点ビハインドとなってから杉野太陽と加島DJがトライをマークするも体制は覆らず、12-45で敗戦となった。

 8チーム中8位の最下位となった日本は3ラウンドの総合成績が7位となり、プレーオフ進出はならなかった。 第3ラウンドは男子はポルトガル、女子はケニアが優勝。総合成績も決定し男子はカナダ、ドイツ、ポルトガル、サモアが、女子はアルゼンチン、ケニア、南アフリカ、コロンビアがプレーオフに進出する。

 フィル・グリーニングHCは今大会のパフォーマンスについて「エキサイティングなジャパンスタイルのラグビーをするためのパフォーマンスや努力はまだ足りていない。システム上の小さなミス、ラストパスの落球、キックオフの失敗がトライを奪い、勢いやメンタル面、ゲームマネージメントが出来ていなかった」と総括。しかし「若い選手たちが成長するための貴重な場となり、選手個人にとっても、セブンズプログラムにとってもポジティブな経験であった。選手たちの将来や、次のセブンズシリーズにつながるものだと感じている」と今大会で得たものや参加意義を語った。

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