セブンズ 2025.03.31

【HSBC SVNS】女子日本代表“サクラセブンズ”は香港セブンズで7位に。

[ 編集部 ]
【HSBC SVNS】女子日本代表“サクラセブンズ”は香港セブンズで7位に。
今大会のキャプテン、堤ほの花は6トライをマーク©︎JRFU

 7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2025」の第5戦、香港大会が3月28日から30日にかけておこなわれた。女子日本代表“サクラセブンズ”はプールCでは1勝2敗で3位の戦績を残し、準々決勝でフランスに敗れたものの、7位決定戦でブラジルに勝利した。

 シリーズ4戦を終えて総合5位の日本は、香港セブンズで4チーム×3プールの予選ラウンドのプールCに入った。大会1日目、初戦の総合6位・カナダ戦は前半で2トライ1ゴールを奪われ12点のビハインドとなる厳しい展開。後半開始直後に今大会でキャプテンを務める堤ほの花のトライ(G)で7点を返すが、その後にも2トライ1ゴールを失う。終盤にかけて2トライを重ねて24-17で初戦を落とすが、点差を7点差にしたことでボーナスポイントを得た。

 第2戦は総合12位・スペインと対戦。互いに2トライを重ねて競った展開の前半、ラストプレーでトライを失い7点ビハインドでハーフタイムを迎えた。しかし後半はスペインに得点を許さず、2分に岡元涼葉、5分に辻﨑由希乃がトライを奪い逆転。24-19で今大会初勝利を収めた。

 第3戦は大会2日目に総合2位のオーストラリアと対戦した。前半4分に永田花菜が右サイドを破り先制トライをマークするが、以降の展開で2トライ2ゴールを失う。直後のキックオフリターンで堤ほの花が左スミにトライを決めるもビハインドは覆せず、結果的に10-14で敗れたがボーナスポイントは獲得できた。

 プールCで1勝2敗・勝ち点5の戦績を残し3位の日本は準々決勝に進出し、総合3位のフランスとぶつかる。プールBで3戦全勝の相手に対し前半はボールを持って敵陣に進むことができずに3トライ1ゴールを失う。後半も日本が一度も得点をできぬまま圧倒され、トータルスコア0-34で敗れた。

 プールステージの戦績により7位決定戦に進んだ日本は、最終日に総合9位のブラジルと対戦した。立ち上がりから着実に前進して前半2分に堤ほの花が左スミにトライをマークすると、前半で4トライを奪い20点を先行した。後半も永田花菜と辻﨑由希乃のトライを加えてリードを守り切り、32-14で快勝を収めた。

 今大会を7位でフィニッシュし、シリーズの総合成績に8ポイントを加えた日本は順位を1つ落として6位となった。第4戦・バンクーバー大会の4位から順位を下げる結果となったが、兼松由香HCは「今シリーズ順調に順位を上げてきたからこそ感じるプレッシャーに対し、チーム全員で立ち向かった大会でした。プール戦から接戦が続きましたが、選手たちの諦めない気持ちがボーナスポイントに繋がり、準々決勝に進めたことはチームの新たな成長の表れです」とシリーズを通じたチームの成長を評価した。

 香港セブンズで女子はニュージーランドが2大会連続優勝、男子はアルゼンチンが3大会連続優勝を挙げた。次戦のシンガポール大会は4月5・6日におこなわれる。

 また香港セブンズ大会期間中に開催されたメルローズ・クレイモアーズには男子セブンズシニアアカデミーが日本チームとして参加し、ホンコン・チャイナに21-43、中国に7-19で敗れた。

PICK UP