【全国高校選抜大会・準々決勝】東福岡がサヨナラ逆転勝利!前回王者・大阪桐蔭を破る。

■第26回全国高校選抜大会 準々決勝・3月27日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【東福岡 24-17 大阪桐蔭】
ドラマは最後に待っていた。
17-17と同点で迎えた終盤。トライ数差により、引き分けた場合は大阪桐蔭が準決勝進出の状況だった。
その大阪桐蔭が先に好機を得る。敵陣ゴール前に侵入、トドメを刺しにきた。
しかしラインアウトのスローは乱れ、今度は東福岡が自陣から攻める。
そこに勢いはあったが、PR成田良翔が値千金のスティールで防いだ。
ただ、最後の時間稼ぎに失敗した。近場でラックを形成していたが、NO8須藤蒋一主将に絡まれる。
東福岡が敵陣22メートル内でアタックを展開、最後はSO川添丈が個人技で突破した。
最終スコアは24-17。時計の針は35分を回っていた。
敗れた綾部正史監督は、最後のプレー選択について「若いですね」と一言。「まだ新チームが始まって2か月半(しか経っていない)」と前を向いた。
前半は12-10と大阪桐蔭のリードで折り返していた。
先制トライは5分。相手のパスミスなどから敵陣深くに入り、スローワーとジャンパーの呼吸こそ合わなかったが、奥にいたSH福島悠右が好捕、トライゾーンに入った。
13分にはFB早坂俊吾の突破を起点にFL内田瑛佑のトライを許し、24分にはPGで7-10と逆転されるも、前半終了間際に再びリードを奪った。
裏に転がしたキックで5メートルスクラムを得て、PR國分僚太が押し込んだ。
12-10で迎えた後半も、大阪桐蔭が敵陣で試合を進めた。
しかし、東福岡が粘りのディフェンスで失点をゼロに抑える。
その後は互いにエラーが重なったが、23分に大阪桐蔭が敵陣ゴール前に迫り、再びラインアウトの乱れたスローをSH福島が好反応でトライを挙げた。
対する東福岡は、その直後にSOの橋場璃音を投入。アタックにリズムが生まれた。
26分にはフェーズを重ねて最後はWTB平尾龍太がフィニッシュ。17-17と同点に追いつき、冒頭の展開に繋げた。
藤田雄一郎監督は「点数では勝ったけど内容では負けていた」と冷静に振り返った。
準決勝進出の東福岡は、29日に京都成章と対戦する。