首位攻防戦、それぞれの声③「正直な目線で振り返ります」ダミアン・デアレンデ[埼玉ワイルドナイツ]
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今季2度目の対決となった、東芝ブレイブルーパス東京と埼玉パナソニックワイルドナイツの首位攻防戦。
28-28で引き分けた1か月半後(3月22日/第12節)の再戦では、42-31でブレイブルーパスが制した。
本企画では、秩父宮ラグビー場に1万6937人を集めた同試合を選手目線で振り返っていく。
3人目はワイルドナイツのCTB、ダミアン・デアレンデだ。
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19回のボールキャリー、94メートルのゲインメーターは両チーム通じてトップ。その数値の通りアタックはもちろん、ディフェンスでも奮闘していたが、チームは敗れた。
その試合を「東芝は非常に素晴らしいチームで、勝つべくして勝った。われわれの力不足で今日はこういった結果になってしまいました」と振り返った。
堅守で鳴らすチームにあって、失6トライ、42失点と課題を残した。
「1on1のタックルも含め、ミスタックルが非常に多い試合でした」
パスミスや簡単なエラーから相手にボールを渡し、トライを与えたシーンもいくつかあった。
「ハンドリングエラー、そしてコミュニケーションのエラーも多かったです。あまり統率の取れない試合になってしまいました。ブレイブルーパスを相手に自陣から強引に攻めてしまうと、ボールを奪われてスコアされてしまう。自分たちでミスを引き起こしてしまうと、ああいう結果になってしまいます」
PR稲垣啓太、FLラクラン・ボーシェー、CTBディラン・ライリー、FB山沢拓也といった主力をケガで欠いている。
その影響を問われれば、「ケガ人の影響と言われれば、そうなのかもしれません。ですが」と言って続けた。
「ケガ人がいたとしても、それを十分に補って有り余るほどのスコッドをわれわれは持っていると思っています。素晴らしい選手たちが揃っているし、若手で伸びてきた選手もいます。彼らを起用したとしても、崩れるチームではないと信じています」
前節の静岡ブルーレヴズ戦も敗れたワイルドナイツにとって、リーグ戦での連敗は2005年12月以来(ワールド→ヤマハに連敗)だ。
「気持ちとしては非常にタフです」と語りながら、今後に必要なことを話した。
「このゲームを正直な目線でしっかりと振り返ることです。自分たちに何が足りないのか、どうすればより良いプレーができるのか、どこで成長できるのか。もちろん、ポジティブな部分もあったと思いますが。結果をしっかりと受け止めた上で、来週、上達した姿をお見せしたいと思います」
この試合には、南アフリカ代表のアタックコーチでワイルドナイツのアドバイザーでもあるトニー・ブラウン氏がスタンドで観戦。数日はグラウンドに立ち、コーチングもおこなったようだ。
デアレンデは「スプリングボクスについては話していません。いま私はワイルドナイツにいるので、どうやってこのチームがより良くなるのか、どうやって自分自身が選手として成長できるかにフォーカスしています」と話し、囲み取材を終えた。