国内 2025.03.20

いざ天王山。ワイルドナイツは「トライ奪取」がブレイブルーパス戦のテーマに。

[ 編集部 ]
いざ天王山。ワイルドナイツは「トライ奪取」がブレイブルーパス戦のテーマに。
勝利とトライへの決意を語った長田智希[埼玉WK](撮影:編集部)

 NTTリーグワン ディビジョン1で首位の埼玉パナソニックワイルドナイツが、2日後に2位・東芝ブレイブルーパス東京戦との一戦を控えた3月20日に熊谷市内で練習を実施した。春分の日の祝日ということもあり多くのファンが見学に訪れた中、緊張感のあるトレーニングセッションをこなした。

 3月15日の第11節・静岡ブルーレヴズ戦(ヤマハスタジアム)は試合終盤の追い上げも実らず、17-22のスコアで今季初黒星を喫した埼玉WK。これで今季は9勝1分1敗となり、次戦の相手である昨季王者のBL東京と全く同じ戦績になった。順位表では勝ち点45の埼玉WKが同42のBL東京の先を行くが、今度の直接対決の結果次第では2チームの位置が入れ替わる。

 静岡BR戦にアウトサイドCTBで出場した長田智希は、敗れた要因の一つが「トライの決定力」にあったと明かす。

「敵陣には入るけど最後の仕留めができなかったです。ゴール前のアタックでどのように得点を取っていくのか。ペナルティーで3点を積み重ねることも大事ですけど、相手にトライを取られて一気に逆転されてしまったので、今週はそこの改善に取り組んできました」

 今週末の天王山で長田はリザーブから出場機会を伺う。3年ぶりの王座をめざすチームの一員として「大事な試合」に向けた決意を示す。

「まずは『勝ち』という結果にこだわりたいです。もう一つ、いつも通り自分たちが与えられた役割を遂行してやっていくところは変わらずにやっていきたいです」

 前節でフル出場したSH小山大輝は、今週末もスターターに入り埼玉WKの攻撃を司る。2月9日(第7節・熊谷ラグビー場)の対戦では28-28で引き分けたBL東京に対し、今季2度目の対戦は「フィジカル」が勝負のポイントになるとの展望を示す。

「ブレイクダウンのところもそうですし、1対1のフィジカルバトルで絶対負けないように意識してやっていきたいです」

「組織のディフェンスからのターンオーバーでトライを取るところを見てほしいです。個人としてはトライを取らせられるようなテンポを作って、良い球出しをしたいです」と、決戦へ向けて意気込む。敗戦から得た教訓を生かし、「1点差でもいいので勝ちたい」一戦へ心身を整える。

攻撃を司る小山大輝[埼玉WK]

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