国内 2025.03.01

【リーグワン ディビジョン2】ブルーシャークス、終盤の課題克服し劇的勝利!ライナーズはまたしてもホストゲーム初勝利ならず。

[ 編集部 ]
【リーグワン ディビジョン2】ブルーシャークス、終盤の課題克服し劇的勝利!ライナーズはまたしてもホストゲーム初勝利ならず。
ラストプレーで勝ち越しトライを挙げたブルーシャークス。歓喜が弾けた(撮影:平本芳臣)



 立ち上がりから激しく流れが行き来する中、22-19と清水建設江東ブルーシャークスが先行して迎えた後半。ホストの花園近鉄ライナーズは7分にNO8アキラ・イオアネ、18分にCTBクウェイド・クーパーと持ち前の攻撃力を生かして2本のトライを奪い、29-22と逆転する。

 そのままライナーズが波に乗るかと思われた場面だ。しかし不用意な反則やイージーエラーで攻撃機会を潰すシーンが続き、スコアは停滞。するとゲームの流れは徐々にブルーシャークスの側へと傾いていく。

 疲労が蓄積し、お互いに足が止まり始めたラスト10分の勝負どころ。過去数試合は残り20分に失点が重なり完敗を喫していたブルーシャークスだったが、この日は違った。

 37分。中盤でスクラムを押し込んで得たペナルティから相手陣22メートル線内へ前進すると、FWで辛抱強く近場を攻め続け、FLマーフィー・タラマイがラックサイドを力強く突き抜ける。FBコンラッド・バンワイクのコンバージョンも決まり、29-29の同点に。

 そして中盤でのライナーズの連続攻撃をしのぎ切って迎えたロスタイムには、ハーフウェーラインから自陣側に入った位置でのスクラムを起点に果敢にBKへ展開。プレーが切れればゲームも終わる緊張感の中、集中力高くアタックを継続して一気に相手トライラインに迫る。

 最後は我慢比べを制する形でライナーズ防御を崩しきり、途中出場のHO田森海音が右中間にフィニッシュ。同じく入替で入ったクリップス ヘイデンが難しい角度のコンバージョンを決め、36-29であざやかな逆転劇を締めくくった。

 終盤に失点を喫する課題を克服し、連敗を4で止めたブルーシャークス。これで勝ち点を12に伸ばし、順位をひとつ上げて5位に浮上した。

 一方、またしてもホストゲームでの今季初勝利はならず、連勝が3でストップしたライナーズ。勝ち点17で4位に後退し、上位2強が進めるディビジョン1との入替戦出場に黄信号が点った。

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