国内 2025.03.01

【リーグワン】NECグリーンロケッツ東葛が九州電力キューデンヴォルテクスとの4・5位対決制す。花園近鉄ライナーズを上回り、3位浮上。

[ 編集部 ]
【リーグワン】NECグリーンロケッツ東葛が九州電力キューデンヴォルテクスとの4・5位対決制す。花園近鉄ライナーズを上回り、3位浮上。
3トライを挙げる活躍を見せたGR東葛WTB後藤輝也©JRLO

■NTTリーグワンD2第7節・3月1日@柏の葉公園総合競技場 (千葉)
【GR東葛 48-7 九州KV

 NECグリーンロケッツ東葛と九州電力キューデンヴォルテクス。ともに3勝3敗で迎えた4・5位対決は、グリーンロケッツに軍配が上がった。
 48-7でボーナスポイントも手にして勝ち点を20まで伸ばし、3位の花園近鉄ライナーズを上回った。

 前半はグリーンロケッツが優位にゲームを展開した。
 先制トライは5分。敵陣でのアタックを9フェーズ重ねてゴール前へ、最後は直前に好走を見せていたSOリース・パッチェルが反対サイドへのキックパスを通す。WTB後藤輝也がジャンピングキャッチでトライラインにボールを置いた。

 11分にはペナルティを起点にキューデンヴォルテクスがトライを挙げるが、後にTMOの判定でトライの前にタッチラインに触れていたとしてキャンセルに。
 その4分後、今度はグリーンロケッツが相手の反則で得たチャンスをしっかりものにした。ラインアウトからのアタックで、WTB後藤が華麗にラインブレイク、そのまま走り切った。

 自陣深くでのディフェンスが光ったグリーンロケッツは、WTB尾又寛汰のスティールでピンチを防ぐと25分にはSOパッチェルのPGで17-0とリードを広げる。
 前半終了間際にもLO山極大貴らでグラウンディングを阻止したシーンがあった。

 セットプレーも優勢でスクラムでペナルティを奪い、35分にはラインアウトモールからトライを挙げた。

 24-0で迎えた後半は、前半終了間際に一時退場していたLOパリパリ・パーキンソンがオフフィールドレビューの結果レッドカードに。20分間は数的不利で戦ったが、相手のエラーにも助けられ、8分にはSOパッチェルが値千金のドロップゴールを沈めた。

 無失点のまま終盤を迎え、24分にはスクラムで得たPKを起点にWTB後藤が3トライ目を奪取。
ラインアウトが不安定だったキューデンヴォルテクスは、38分にようやくモールを押し込んだが時すでに遅し。最終盤に最終スコア48-7で、ノーサイドを迎えた。

 グリーンロケッツのキャプテン、CTBマリティノ・ネマニは「我々はいいラグビー、いいアタックができるということを証明した日にできました。ただ規律は直さないといけない。2週間後に再戦があるので、もう一度集中したい」と語り、レッドカードで20分間を無失点で過ごせたことについて「ディフェンスに誇りを持っているチームなので、ああいう形でゲームを終えることができてよかった」と仲間を称えた。

 一方で敗れたキューデンヴォルデクスの今村友基HCは「シンプルなエラーや我慢ができず、自滅が多かった。一人ひとりがどうしてこういうゲームになったのかをしっかり振り返って、後半戦に生かしたい」と語った。

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