チーフスのクレイトン・マクミランHC、スーパーラグビー終了後にアイルランドのマンスターHCに就任決定。

アイルランド協会は2月26日、現在チーフスを率いるクレイトン・マクミランHCがスーパーラグビーのシーズン終了後にマンスターのHCに就任することを発表した。
マンスターと3年契約を結んだマクミラン氏は、2021年にチーフスのFWコーチから昇格してHCとなり(暫定の期間あり)、4シーズンで3度もチームをファイナルに導くなど(2021シーズンはNZ国内)、高い手腕を発揮。今季も開幕戦で昨季優勝のブルーズ、2戦目でクルセイダーズを破って首位に立つなど好調を維持している。
元警察官で50歳のマクミラン氏は、コーチキャリアを日本で始めた。コカ・コーラウエストレッドスパークスでは選手兼コーチとして活動。2015年にNPC(NZ国内州選手権)のベイ・オブ・プレンティのHCに就任し、2019年にはNPCのチャンピオンに導いた。マオリ・オールブラックスのHCを務めたこともある。
マクミラン氏は今回の決断について「簡単ではなかった」と述べ、「それでも才能ある選手たち、コーチ陣、スタッフがいて、チームがこれからも前進することを知っているし、そのことに私は安心している。チーフスとニュージーランドラグビーで働くことは絶対的な特権でした。与えられた機会と、一緒に働いてくれた人々のサポートに永遠に感謝しています」とコメントした。
マクミラン氏は昨年、オールブラックスXVを率いてマンスターと対戦している。そのことを振り返り、「選手やスタッフの計り知れない誇りと情熱を感じました。マンスターでの挑戦を楽しみにしていますが、有望なスタートを切るためにも私が持っているすべてをチーフスに与えることに専念します」と続けた。
ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップに所属するマンスターは、2季前に前身のリーグから数えて12季ぶり4度目の優勝を果たした。昨季はレギュラーシーズンで1位となるも、その後のプレーオフで準決勝敗退。
今季は序盤戦で3連敗を喫し、タイトルをもたらしたグラハム・ローンツリーHCを昨年10月に解任。ヘッドラグビーオペレーションを務めるイアン・コステロ氏が暫定HCに就いていた。
マクミラン氏の就任により、今季終了まではコステロ氏がそのままHC職をまっとうする(現在5位)。