【スーパーラグビー】フォースがラストプレーでモアナに逆転勝利。チーフスは昨季決勝の雪辱果たす。

「スーパーラグビー・パシフィック2025」第1節の2日目。チーフスがブルーズに昨季ファイナルの雪辱を果たし、ブランビーズとフォースは接戦を逆転で制した。

■スーパーラグビー・パシフィック2025 第1節
／2月15日＠HFCバンク・スタジアム（スバ）

【ブランビーズ 36－32 フィジアン・ドゥルア】

　前半3分にブランビーズがラインアウトモールからのトライとコンバージョンで7点を先制。フィジアン・ドゥルアは15分に中盤のラインブレイクからSHシミオネ・クルヴォリが中央にグラウンディングし同点に追いつくが、その後2人がイエローカードを受ける。

　数的不利の間、ブランビーズに2トライを献上するが、2PGと38分のWTBポニパテ・ロガニマシの左スミへのトライ（G）で、20－17のドゥルアリードで前半を終える。

　後半10分、ブランビーズのPRリース・ヴァン・ネックが左中間を押し込むトライで逆転するも、WTBヴアテ・カラワレヴの15、21分の連続トライでドゥルアが再びリードを奪う。

　8点ビハインドとなったブランビーズはここからペナルティを誘いながら前進。28、34分にラインアウトモールから連続トライをマークした。再逆転に成功し、36－32で接戦をものにした。

■スーパーラグビー・パシフィック2025 第1節
／2月15日＠イーデンパーク（オークランド）

【チーフス 25－14 ブルーズ】

　昨季ファイナルの再戦が第1節で早くも実現した。前半14分にチーフスがPGで先制するも、29分のダルトン・パパリィイのトライ（G）でブルーズがリードを奪う。2本目のPGでチーフスが1点差に迫るも、前半終了間際に右サイドを抜けたWTBマーク・テレアのパスがCTB AJ・ラムにつながりトライ（G）。ブルーズが14－6とリードし、ハーフタイムに入った。

　後半の立ち上がりもブルーズがペースを握っていたが追加点は奪えず。チーフスは14分にFBダミアン・マッケンジーがフィールドを斜めに切り裂くランでトライ（G）、3点差に迫る。

　22分にブルーズのPRジョシュ・フシトゥアがヘッドコンタクトでイエローカードを受けると流れはチーフスへ。空いた左大外からWTBレロイ・カーターがトライ（G）をマークし、27分にチーフスが逆転する。さらに35分にダミアン・マッケンジーが2本目のトライ（G）で勝利を引き寄せ、25－14でチーフスがリベンジを果たした。

■スーパーラグビー・パシフィック2025 第1節
／2月15日＠HBFパーク（パース）

【フォース 45－44 モアナ・パシフィカ】

　立ち上がりのピンチを凌いだモアナ・パシフィカが、前半13分にWTBカイレン・タウモエフォラウが右サイドを駆け抜けるトライ（G）で先制し、17分にもSOジャクソン・ガーデンバショップのトライ（G）で14点を先行した。

　フォースがPG、モアナがDGを決めて迎えた23分、フォースがラインアウトモールからトライ（G）。さらにFBマック・グレアリーがトライゾーン右スミに飛び込み同点に追いつく。ここから互いに1T1Gを加え、ラストプレーでPGを決めたモアナが27－24で3点をリードし前半が終了した。

　後半10分、SHニック・ホワイトの左へのロングパスからの突破を起点にPRマーリー・ピアースがトライ（G）をマークし、リードはフォースへ。

　ラスト20分は目まぐるしくスコアが動く。21分にモアナのWTBカイレン・タウモエフォラウが右スミへ2本目のトライを決めて逆転すると、30分にはスクラムコラプシングで相手のイエローカードを誘いながら、続くスクラムから左中間を突いてトライ。32分にもSHジョナサン・タウマテイネがキックパスを抑えたトライでモアナが13点のリードを奪った。（44－31）

　フォースは数的不利の中、左サイドを押し込むトライ（G）で迫る。さらにロスタイムに突入した中、26フェーズを重ねてSOベン・ドナルドソンが自陣からラインブレイクしポール下にグラウンディング、コンバージョンも自ら決めてラストプレーで逆転。45－44でフォースが劇的な展開の開幕戦を制した。