一時帰国のトゥールーズ・齋藤直人が、YC&ACでラグビークリニックを実施。
前日から降り続いていた雨がイベント開始前に上がったのは、参加した選手たちの思いが届いたからだろう。
2月2日、フランス・トップ14のトゥールーズでプレーする日本代表の齋藤直人が、小中学生を対象にしたラグビークリニックを神奈川県の横浜カントリー&アスレチッククラブでおこなった。
日本航空の企画で「齋藤直人×JAL SPECIAL RUGBY LESSON」と題して開催された本イベント。お昼過ぎから始まったクリニックでは、元日本代表の大西将太郎さんが進行役を務め、JALウイングスの選手たちのサポートも受けながら、約2時間にわたってキャッチパスやランニングなどのスキルセッションが実施された。
冷え込む中での開催となったが、参加した約40名の小中学生たちは寒さをものともせず、元気いっぱいに準備されたメニューに取り組んだ。とりわけ終盤におこなわれたタッチフットは白熱し、齋藤もつい本気のプレーを見せるほどの盛り上がりを見せた。
またクリニック終了後はクラブハウスに場所を移し、大西さんとのトークショーも実施された。齋藤がラグビーを始めたきっかけから現在に至るまでの歩み、トゥールーズでの経験談、日本代表への思いなどを語ったほか、質疑応答のコーナーも設けられ、とっておきの秘話が明かされたり、貴重なアドバイスが送られるなど、充実した時間となった。
ちなみに齋藤が日本に帰国するのは、8月に渡仏して以来これが初とのこと。シックスネーションズ開催のためのショートブレイクを利用しての帰国で、1週間滞在したのちフランスに戻り、2月15日から再開されるトップ14のリーグ戦に備えるという。
「自分自身が純粋にラグビーを楽しむことができました。今日ここで練習したことを今後も実践して、うまくなったと実感してもらえたらうれしいです」と参加者たちにメッセージを送った齋藤。ふたたび始まるフランスでのチャレンジの日々に向け、いいリフレッシュの機会になったようだった。