山本実がワールドカップへ意気込み。「怪我なく、かつ、しっかりとトレーニングを」
かつての本拠地で、かつていたチームに挑んだ。
女子15人制ラグビー日本代表の山本実は、1月19日、全国女子選手権の準決勝で以前在籍のPEARLSと激突。昨夏加入したばかりのYOKOHAMA TKMの一員としてである。
24-34で敗れた。「本当に勝ちたかった試合だったので、スタッフも含めて悔しい思いをしています」と述べた。秋から冬の関東大会「OTOWAカップ」で有利に運べたセットプレーでやや苦しんだため、ゲームコントロールに手こずった。
前向きな点はある。シーズン終了までの間、たくさんの位置を経験できたことだ。
かねてスキルに長けたSOも、最後尾のFBでプレーすることもあった。今度のセミファイナルでは、インサイドCTBで先発した。
日本代表でも、複数の役目を期待される。リザーブの22番をつけ、複数のポジションでスタンバイすることもある。だからTKMでの起用法へも「どんなポジションでも自分の強みを発揮しようと思って、前向きに捉えて取り組んでいました」。代表活動を見据え、こうも話す。
「短い時間でも、インパクトを残します」
ジャパンは大勝負を控える。今年8月、4年に1度のワールドカップがイングランドで開かれる。通算3度目の大会参加を目指す山本は、セールシャークスなど同国のクラブで戦ったことがある。
海外経験のおかげで、チーム内の外国人選手と円滑にコミュニケーションが取れる。進歩を実感する。いまの思いはこうだ。
「本当はあと2週間(2月2日の決勝まで)、15人制の大会に出たかった。ただ、それができない中でも身体は作ります。ワールドカップ前にはしんどい(事前)合宿がたくさんあると思うので、まずそこを乗り越えられるように。あとは、コンディションをしっかり整えて怪我なく、かつ、しっかりとトレーニングをしつつ、いい状態で(本番に)臨めたら」
22日、3月から活動する代表スコッド35名に選ばれた。日本ラグビーフットボール協会によると、大会登録メンバーの32名は7月下旬に発表予定だ。